アレルギー

あれるぎー

最終編集日:2022/3/30

概要

人間のからだは、細菌、ウイルス、寄生虫、花粉などの異物から身を守るため、その異物を排除しようとする免疫システムが備わっています。この免疫システムが過剰に反応し、くしゃみや呼吸困難、発疹など、からだに症状が出ることをアレルギーと呼びます。

原因

アレルゲン(アレルギー反応をひき起こす物質)がからだのなかに入ると、体内のリンパ球が異物と認識し、次に同じものが入ってきたときにすぐに攻撃できるように抗体をつくります。

この抗体は「IgE抗体」と呼ばれ、血液や皮膚、腸などにあるマスト細胞という細胞と結合します。その後、再びアレルゲンが体内に侵入すると、アレルギー誘発物質が放出され、じんましんやくしゃみなどといった症状をひき起こすのです。


症状

アレルギー疾患には、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、花粉症、アレルギー性結膜炎、薬剤アレルギー、アトピー性皮膚炎、ぜんそくなどさまざまな種類があります。症状はそれぞれの疾患によって異なります。

例えばアトピー性皮膚炎では、皮膚が赤くなってブツブツとしたものやかゆみを伴う発疹がみられたり、乾燥して皮膚がむけたりします。アレルギー性鼻炎や花粉症では鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が、アレルギー性結膜炎は目のかゆみや目の充血がみられます。ただし、どんな反応がひき起こされるかには個人差があります。また、年齢や環境によっても大きく変わります。


検査・診断

どんな症状がどのようなときに発症しているのか、問診で正確に伝えることが大切です。専門医が確認すれば、問診だけで何のアレルギーか予測できることもあります。

おもな検査方法としては、IgE抗体があるかどうかを調べる「血中IgE検査」、アレルゲンの試薬を皮膚につけて、アレルギー反応を起こすかどうかを確認する「皮膚プリックテスト」、血液とアレルゲンを混合し、ヒスタミンがつくられているかどうかを調べる「血液検査(ヒスタミン遊離試験)」などがあります。

ただし、原因物質によって、検査方法も異なります。


治療

アレルギーの原因を特定し、それを排除することが第一です。また、たいていの場合は薬による治療も行われます。薬による治療では、抗アレルギー剤やステロイド剤などを、症状に応じて使います。

このほか、アレルギー体質を改善するための免疫療法を行うこともあります。免疫療法としてはおもに、反応が起こらない程度に原因物質を皮下注射し、体内にアレルギーの抗体を少しずつつくっていく「減感作療法」を行います。

治療完了までに数年かかることもありますが、改善率は約80%といわれています。ただし、これらの治療方法も、対象のアレルゲンによってそれぞれ異なります。



セルフケア

療養中

アレルギーの原因物質を取り込まないようにするのが大事です。食物アレルギーや薬剤アレルギーの場合、原因となるものを摂取しないように気をつけましょう。

花粉症の場合は、外出時にマスクや眼鏡、帽子を着用するのが大切です。また、アトピー性皮膚炎の人は、悪化させないために「清潔」「保湿」「冷却」の3つをこころがけるとよいといわれています。

ふだんから自分のアレルギーの状況をメモしておき、初めての受診の際などに正確に伝えられるよう、準備をしておきましょう。


監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。

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