薬を使わずに気管支喘息を治療できる?
気管支喘息の治療について相談です。主治医から吸引器を使った薬物療法をすすめられたのですが、わずらわしさもあり、できるだけ薬を使わずに治療したいです。どうしたらよいでしょうか?
男性/20代
2024/10/29
気管支喘息は呼吸器の病気で、慢性的な炎症により気管支(気道)が異常に過敏になっている状態です。原因ははっきりとわかっていませんが、有力なのはアレルギー説とされ、患者の半数以上にアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)がみられます。
アレルゲンは、家ダニ、室内のほこり、スギ、エビ、イヌやネコの毛など無数です。
喘息には発作型と慢性型があります。
発作型は、症状のない人が、真夜中から朝方にかけて突然、息苦しくなり、呼吸時にゼーゼーまたはヒューヒュー音がして苦しく、出しにくい痰を伴います。寝た姿勢はつらいため、坐位をとるようになります。発作は、医師の処置を受けると治まります。発作のないときは健常者と変わりがないことが特徴です。
慢性型は通年型ともいい、数カ月から、長い場合には数年以上もゼーゼーが続く状態です。症状に強弱があり、重症の場合には日常生活に支障をきたします。
喘息は人によっていろいろな誘因があり、通常、いくつかの誘因が重なって起こります。
誘因の第1はかぜをひくこと、第2は天候、とくに寒冷、第3は過労です。このような状態でアレルゲンを吸入すると、発作が起こりやすくなります。
気管支喘息の薬物療法としては、発作に対する急性期の治療と、発作を起こさない状態を保つための予防的治療(長期管理薬)があります。いずれの治療も軽度から重症まで、状態に応じた薬物療法が行われます。
治療を一定期間継続すると、症状が消失し、治癒したと思ってしまうことがあります。このときに自己判断で、服薬を中止したりすることは非常に危険です。病状の重さも影響しますが、かぜ、ストレス、寝不足、妊娠などを契機として大発作が起こると、最悪の場合には命に影響することもあります。
気管支喘息は、日ごろの体調管理とともに、呼吸器内科やアレルギーの専門医のもとでの治療が必要な病気です。まずは、現在の主治医へ薬を使用しないで経過をみることができる状態かをご相談されるとよいでしょう。さらに、主治医がすすめる治療がなぜ必要なのか、その理由を確認され、医師の治療方針を十分理解したうえで、今後のことを検討されることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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