たばこにアレルギーがあり、職場環境が苦痛
私はたばこに対するアレルギーがあり、たばこの煙を吸うと、頭痛や、たんとせきが止らなくなったりします。職場には各階に喫煙室があり、私の席が喫煙室に近く、毎日、半強制的に煙を吸わされています。精神的にも参ってきていて、毎日が憂うつです。会社は非喫煙者に配慮する姿勢は皆無で悩んでいます。
女性/20代
2022/10/03
職場のご自身の席が喫煙室の近くにあり、たばこの煙を間接的に吸っている状態なのですね。職場で費やす時間は長く、その環境がよくないと、心の面で憂うつになるなど、負担のかかる日々を送っていると感じました。
他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙の健康への影響は、流涙やせきや頭痛などの症状だけでなく、さまざまな影響が報告されています。
受動喫煙により、すべての人が病気になるということではありませんが、受動喫煙は、発がんのリスクを高めたり、虚血性心疾患の発症にも影響するとされています。妊婦の受動喫煙は胎児に影響し、低出生体重児の出産の発生率が上昇することがわかっています。小児ではぜんそく、気管支炎といった呼吸器疾患などと関連があるといわれています。また、乳児では乳幼児突然死症候群のリスクを高めると報告されています。
日本禁煙学会の報告によると、受動喫煙にはサードハンドスモーキングも含まれ、受動喫煙はたばこの煙、あるいはたばこの臭いを嗅ぐことで起こるとされています。サードハンドスモーキングとは、喫煙が行われた場所に残ったたばこの有害成分や、喫煙者の衣服、頭髪、呼気から発散されたたばこの有害成分を吸うことをいいます。
個人でできることとしては、マスクの装着などが考えられますが、なかなか改善が難しいこともあるかと思います。
一般的には、職場の衛生問題に関して、衛生委員会で検討します。衛生委員会は事業所ごとに設置され、委員も事業所から選ばれます。衛生委員会の場で、職場の受動喫煙などの環境改善について検討してもらいたいことを委員へ相談するとよいと思いますが、衛生委員会、委員等が不明の場合は、衛生委員会の事務方を担当する部門(多くは人事、総務など)に尋ねる必要があります。
また、職場には、産業保健スタッフと呼ばれる産業医や保健師がいることが多いです。産業保健スタッフは、従業員の心身の健康を守る役割があるので、ご相談者の現状や職場環境の負担などについて、話を聞いて相談にのってくれると思います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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