アレルギー症状の原因を調べたい

鼻水・鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみといったアレルギー反応による症状のおもな原因は、ハウスダスト、ダニ、ペットの毛や排泄物、カビ、花粉（スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、シラカバなど）などといわれています。春に多いスギ花粉が知られていますが、夏前に多いイネ科のカモガヤ、秋のブタクサなどいろいろな種類があり、花粉の飛散時期によって発症時期も異なります。

目がかゆいなどのアレルギー症状がみられる場合、抗アレルギー点眼薬が第一選択薬となることが一般的です。症状が出てからの治療でも効果はありますが、毎年症状に悩まされている方には例年の花粉飛散開始時期より早めにつけ始める治療法（初期療法）がおすすめです。これにより、症状が緩和されますので、早めに眼科医に相談するとよいでしょう。

鼻水・鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎の場合、アレルギーの原因となる物質が鼻の中に入らないようにできればいいのですが、完全になくすことは不可能であるため、治療方法としては、①アレルゲンとなるものをできるだけ避ける、②薬物療法、③抗原特異的減感作療法、④手術、があります。

通常は、アレルギーの検査などでからだの状態を調べ、原因を突き止めてから治療を開始します。

アレルギー原因の検査は、専門医が在籍しない医療機関でも可能なこともありますが、アレルギーの症状と考えられる場合は、アレルギーの診断や治療に詳しい日本アレルギー学会認定専門医が在籍している医療機関を受診されるとよいでしょう。