静脈瘤 <妊娠中>

じょうみゃくりゅう・にんしんちゅう

最終編集日:2022/3/15

概要

太ももやふくらはぎ、ひざの裏などの血管(静脈)がボコボコと膨らんだり、浮き出たりする静脈瘤は中高年女性に多くみられますが、妊娠中によく起こります。

胎児には影響はなく、出産後に自然と治るので、急いで治療する必要はありません。

しかし見た目が悪く、また足のだるさやむくみなどがつらくて気になる人も多いでしょう。その場合は、足を高くして寝る、マッサージをする、弾性ストッキングを履くことなどが有効です。


原因

血管には動脈と静脈があり、心臓からからだの各部へ血液を送るのが動脈、心臓に血液を戻すのが静脈です。静脈内には血液の逆流を防ぐための弁がありますが、妊娠中はホルモンの影響で血管が拡張するため、この弁がうまく働かなくなります。それにより足に送られた血液を心臓に送り返せなくなり、そのままたまることで静脈瘤を発症します。

妊娠中期以降になると子宮が大きくなり骨盤内の静脈を圧迫します。これにより、さらに血流が悪くなって静脈瘤ができやすくなります。


症状

太ももやふくらはぎ、ひざの裏などの血管が浮き出たり、こぶのようにふくらんだりします。外陰部、腟内、肛門のまわりの静脈に生じることもあります。

また血流が悪くなることで、足がだるい、寝ているときに足がつる、むくむなどの症状が現れることがあります。


検査・診断

問診や触診で診断できます。

治療

妊娠中の静脈瘤は出産後2〜3週間で自然と治るため、特別な治療は行わないことがほとんどです。

セルフケア

予防

妊娠中の静脈瘤を予防するため、あるいは悪化させないためには、長時間の立ち仕事をできるだけ避けたり、きつい腹帯やガードルは着用しないようにしたりするほかに、次のような対処法があります。

●足を高くして寝る

寝るときは足の下にクッションなどを置いて、足を心臓より少し高くすることで、血液が心臓に戻りやすくなり静脈瘤の予防になります。左側を下にして横になるとより効果的です。

●マッサージをする

足腰をマッサージして血流をよくします。ただし静脈瘤の部分には触れないようにしてください。

●弾性ストッキングを履く

足を適度に圧迫する弾性ストッキングを履くことで、足の血流がよくなり、血液がたまるのを防ぐことができます。弾性ストッキングはむくみの予防、改善にも効果があります。


監修

Raffles Medical Clinic Hanoi 婦人科

秋野なな

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