むくみ <妊娠中>
むくみ

最終編集日:2022/1/11

概要

妊娠するととくに下半身を中心にからだがむくみがちになります。むくみが胎児に影響を与えることはありませんが、足のだるさなどの不快感を取り除くことは大切です。出産後は徐々に解消しますので、あまり心配する必要はありません。

原因

妊娠によってホルモンバランスが変化したり、胎児に栄養を行き渡らせるために母体の血液量が増加したりすることから、細胞組織の液体と血液のバランスが崩れて起こるのがむくみです。妊娠中期以降は大きくなった子宮が血管やリンパ管を圧迫し、血流が悪くなることで下半身がむくみます。

症状

一般に朝はむくみが少なく、夕方頃からむくみが強くなります。

1日の終わりにふくらはぎや足の甲がふくらんでいる程度なら、妊婦によくある症状なので心配はいりません。ただし手や顔もむくんでいる、1日中むくんでいる、体重が1週間に500g以上増えた、などの場合は、かかりつけ医に相談しましょう。

セルフケア

予防

長時間立ったまま、あるいは座ったままでいることはできるだけ避けましょう。

食生活では塩分が多すぎる料理は控え、カリウムが多く含まれる食品をとることも大切です。カリウムはバナナをはじめさまざまな野菜や果物、豆類などの食品に含まれる栄養素で、体内のナトリウム(塩分)を外に出すのを助ける働きがあります。

寝るときに足を頭より少し高くする、弾性ストッキングを履く、足浴などからだをあたためて血流をよくする、などを行うとむくみ防止につながります。

むくみを体内のよけいな水分だと考えると、水分のとりすぎはよくないと考えがちですが、水分をとりすぎても、直接むくみの原因になるわけではありません。むしろ新陳代謝が活発になるので、水分はしっかりとる必要があります。

監修

JR東京総合病院 産婦人科医長

松浦宏美

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