息切れ
最終編集日:2024/1/19
概要
健康な人は呼吸することを意識していません。何も感じないで息を吸ったり吐いたりしている状態が正常な状態です。
呼吸が苦しい、息切れがするなどは、呼吸に何らかの違和感を感じている状態です。うまく息が吸えないあるいは吐けない、空気が入ってこない、胸部に圧迫感がある、胸が重苦しい、胸が締めつけられる、など感じ方や表現方法は人によってさまざまです。
激しい運動や階段の上り下りの後に感じ、しばらく休めばすぐに元に戻るのであれば問題はありません。しかし安静時に呼吸の苦しさや息切れを感じる場合は、異常が起きていると考えられます。
・息苦しさはいつ頃から出ているか
・息苦しさは以前よりひどくなっているか
・息苦しさは吸うとき吐くときどちらで起こるか
こうしたことを確認しておくと医療機関を受診する際に役に立ちます。
また、心因性の息苦しさを訴える人も増えています。将来への不安や人間関係でのストレスなどによって、窒息するのではないかという不安感やしびれ、めまいなどがみられることもあり、これを過換気症候群といいます。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・安静時に経験のない呼吸の苦しさを感じた
・息苦しさとともに発熱、せき、たんなどの症状がある
・横になると息苦しく座ると楽になる
・顔色が悪く、ぐったりしている
医療機関を受診
・短時間で息苦しさが消えた
・月に一度ほど同じ症状が起こる
・一日の終わりなどに不安感とともに息苦しさが起きる
・息苦しさとともに乾いたせきや胸痛がある
様子をみる
・健康のためと階段を利用したら息切れをした
・睡眠も食事もとれている
セルフケア
今まで感じたことがない呼吸の苦しさが安静時に起こった場合はとくに注意しましょう。また、日頃からストレスを軽減するライフスタイルを心がけることも大切です。
考えられる病気
監修
千葉大学病院 呼吸器内科 特任教授
巽浩一郎