夜、横になると息苦しさを感じることがある

一般的に、動いているときには症状がなく、安静にしているときに症状を感じるような場合には、心臓や肺などに緊急性や治療が必要なほどの病気がある可能性は考えにくいです。また、病気の前触れであれば、症状がよくなることは少なく、安静にしているとき以外にも症状が現れたり、徐々に強くなったり、ほかにも症状が出てきたり、毎日のように続いて起こることが考えられます。

起こり得る原因として、例えば、ほこりなどによるアレルギーや生活環境、ストレスなど精神面での負担や、からだの疲れ具合などによる影響も考えられるでしょう。

まずは、体重に変化はないか(標準体重よりも極端に多い場合には息苦しさが起こりやすくなります)、食欲はどうか、体調面での変化はないか、日中の疲れ具合はどうか、生活習慣や生活のリズムは乱れていないか、健康診断の結果に異常はなかったかなど、生活環境やからだの状態の変化を確認することをおすすめします。

疲れや精神面での負担が原因の場合には、深呼吸が難しく感じられたり、息を深く吸っても息苦しさが改善されなかったり、活動時よりもリラックス時に起こることが多い傾向にあります。この場合には、ぬるめの半身浴や可能な範囲でリラックスする時間をつくるとよいかと思います。また、生活のリズムを整え、食事も3食規則的にバランスよくとることを続けていくとよいでしょう。

ただし、もしも症状が強くなってきたり、頻度が増えたり、睡眠に支障を感じたり、日中にも症状が出るなど、日常生活に支障をきたすようになった場合には、内科を受診して相談することをおすすめします。