冷えるとのどの痛みの症状が長引く
ふだんから体温が低く、からだが冷えると、のどが痛くなって症状が長引きます。かかりつけの内科医にはウイルス性のかぜと言われますが、かゆくなったり、息苦しいときもあり、体質を改善したいです。漢方薬など自分でケアできる方法があれば教えてください。
男性/50代
2024/03/13
かぜの多くは、空気中に漂うウイルスがのどの粘膜に付着して炎症が起こり、のどの痛みなどの症状が現れます。症状がみられたら、炎症を広げないようにするためにのどへの刺激を防ぐことが大切です。例えば、酸味、辛味、塩分、熱いものなどを避け、のどの粘膜を守る働きのあるビタミンAをはじめ、栄養バランスのよい食品をとる、うがいや手洗いをする、からだを温める食品(根菜類、しょうが、ホットミルクなど)をとる、睡眠時間を確保して免疫力を高めるなどが挙げられます。
かぜウイルスの感染は、のどなどの上気道から起こりやすいため、からだの冷えやのどの乾燥を防ぎ、免疫力を高めていくことが対策になると思います。うがいや手洗いをして、汗をかいたら速やかにタオルなどで軽く汗を拭いましょう。夏場ならエアコンの風などが直接当たらないように風向きや設定温度などを調節し、からだへの負担を軽くします。調節が難しい環境では、上着を着用したり、冷えやすい首や二の腕、ひざの裏側を覆うように工夫し、温かい飲み物などでのどを潤すようにしましょう。
また、食事でとった食品のおよそ7割は体温を保つためのエネルギーとなり、筋肉量と運動量が多いほど、熱が多くつくられます。この熱は、血管の状態、血圧、自律神経の働きによって変化するのですが、血圧が低くなると末梢の血流が悪くなり、体温が低くなる原因にもなります。1日3回、しっかりと食事をとることも、体温を上げて免疫力を高めるために大切です。
日常生活では血行をよくし、筋肉量を増やしていくとよいでしょう。運動をすれば体温は高くなります。こまめにからだを動かすと効果的です。息苦しい症状があるご様子なので、肺など呼吸器に異常がないか、また運動を行う際にはその強度についても主治医に確認し、安全に実施できるようにされてください。からだが冷えやすい方は、通年、入浴でからだを温めることが効果的です。ぬるめ(40℃くらい)の湯でゆっくり半身浴や足湯をしたり、入浴中の深呼吸もおすすめです。また、日ごろから口を閉じて鼻呼吸を心がけるようにしましょう。
漢方薬は効果が出るまでに少し時間がかかることが多いのですが、体質改善や軽いのどの症状などの改善に期待できると思われます。ただし、薬を服用されている場合は飲み合わせなどの心配があるため、その漢方薬服用の可否について主治医に伺ってみてください。
栄養バランスのよい食事、運動などで活動量を増やす、睡眠をしっかりとってからだのコンディションを整えることは、体質改善にも役立つと思います。生活面の予防策を試してみてくださいね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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