ジカ熱
じかねつ

最終編集日:2023/9/19

概要

「ジカウイルス感染症」ともいいます。ジカウイルスに感染して起こります。

蚊が媒介する感染症で、潜伏期間は2~12日です。症状が現れない「不顕性感染」が約80%を占めるといわれています。ジカ熱の発症後に、ギラン・バレー症候群の合併リスクがあることが指摘されています。また、垂直感染(母体の感染症が胎児に移行すること)のリスクがあり、感染をきたすと胎児は小頭症や関節拘縮(こうしゅく)、難聴などの障害を起こす可能性があります。

日本では4類感染症に指定されていますが、国内では輸入感染者(国外で感染した感染者)の診断報告のみで、国内での感染は報告されていません。南太平洋、ブラジルを含む中南米などでは、現在でも発生しており、該当地域への渡航の際には注意する必要があります。

原因

蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺され、蚊が媒介するジカウイルスに感染することが原因です。ヒトからヒトへは、輸血や性行為などによって感染する場合があります。

症状

発熱、頭痛、関節痛、目の痛み、発疹、リンパ節の腫れなどが現れます。多くは重症化することなく回復に向かいます。また、感染者の約80%は不顕性感染で、無症状のまま経過します。ギラン・バレー症候群を合併すると、脱力感、皮膚のヒリヒリ感、筋肉の麻痺などが生じます。

検査・診断

流行地への渡航歴を確認し、PCR法やLAMP法によるウイルス遺伝子の検出検査、抗体の検出検査を行い、確定診断します。

治療

ジカウイルス感染症に対する治療法はありません。鎮痛薬、解熱薬などを用いる対症療法が中心になります。多くは、2~7日で改善します。

セルフケア

予防

現時点では、ジカ熱に対する有効なワクチンはありません。感染が流行している地域に出かける際は、蚊に刺されないようにすることが第一です。長袖、長ズボンを着用し、蚊よけスプレーなどを用います。ヒトからヒトへの感染は性行為によるもののため、コンドームを使用する、無防備な性行為は控えることなどを心がけます。また、妊娠の可能性のある人や妊婦は、流行地域への渡航を控えることがすすめられています。

監修

鳥居内科クリニック 院長

鳥居明

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