胸の痛み

最終編集日:2024/1/19

概要

胸が痛いという症状を医学的に表現すると「胸痛」および「胸部不快感」になります。胸部には肺、食道、心臓、骨、神経、消化器などさまざまな臓器があり、痛みには、以下のようなさまざまな原因が考えられます。


●狭心症

●急性心筋梗塞

●肥大性心筋症・大動脈弁狭窄症

●心膜炎

●大動脈乖離

●肺塞栓症

●自然気胸

●胃食道逆流症・逆流性食道炎

●胃潰瘍・十二腸潰瘍

ほかにも肺炎、胸膜炎、食道けいれん、食道破裂、帯状疱疹、乳腺症など。


受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・重苦しく、締めつけられるような痛みを感じた

・激しい痛みとともに発汗や呼吸困難、嘔吐がおきた

・裂けるような、切り裂くような痛みを感じた

・ショック症状をおこしている

医療機関を受診

・胃酸が逆流するような痛みを感じた

・胸の痛みと胃の痛みが重なっている

・痛みが原因で眠れない

様子をみる

・安静にしていたら痛みが消えた

・ストレスや過労がつづいて痛みがおきた

・元気も食欲もある

セルフケア

胸の痛みの原因は多岐にわたります。よく見極めて対処しましょう。

●狭心症

心筋に血液や酸素を送る冠動脈が狭くなり、血液や酸素が欠乏して胸の痛みが起こります。痛みの持続時間は2〜10分ほどで、重苦しく、締めつけられ、張り裂けるような痛みが起こります。医療機関への受診が必要です。とくに安静時に起こった場合は救急車を呼びましょう。


●急性心筋梗塞

心筋に血液や酸素を送る冠動脈が閉塞して、心筋に壊死が起こることで胸の痛みとなります。痛みが30分ほどつづくこともあり、発汗や呼吸困難、嘔吐などを伴います。早急に医療機関への受診が必要です。


●肥大性心筋症・大動脈弁狭窄症

狭心症と同様の症状や持続時間ですが、呼吸困難を伴います。安静時に起こった場合は早急に医療機関への受診が必要です。


●心膜炎

心臓を包む心膜の炎症で胸の痛みが起こります。痛みは数時間から数日つづき、発熱、せき、たんなどを伴います。早急に医療機関への受診が必要です。


●大動脈乖離

発症すると死に至る重篤な病気です。裂けるような、切り裂くような痛みが数時間つづき、救急車での搬送が必要です。


●肺塞栓症

血栓などによって肺動脈が閉塞する病気で、エコノミークラス症候群などがこれにあたります。突然起こり、数分〜数時間痛みがつづきます。呼吸困難や息苦しさも伴うため、早急に医療機関への受診が必要です。


●自然気胸

肺に穴があいて縮んでしまう病気で、鋭く指すような痛みが数時間つづきます。早急に医療機関への受診が必要です。


●胃食道逆流症・逆流性食道炎

胃酸が食道に逆流するため、焼けるような痛みが10〜60分つづきます。食べすぎや飲みすぎ、喫煙などが原因と考えられているので、まずは生活習慣の改善が必要です。改善しない場合は医師の診察が必要です。


●胃潰瘍・十二腸潰瘍

消化器の病気でも胸の痛みを感じることがあり、周期的に数日にわたってつづきます。早めに検査を受け、原因を特定することが大切です。


●そのほかの疾患

ほかにも肺炎、胸膜炎、食道けいれん、食道破裂、帯状疱疹、乳腺症などさまざまな病気の症状として胸の痛みが起こります。またパニック障害、不安神経症、自律神経失調症など、精神的な不調で胸の痛みを感じることもあります。


考えられる病気

監修

寺下医学事務所

寺下謙三

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胃潰瘍、十二指腸潰瘍
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