自然気胸

しぜんききょう

最終編集日:2022/3/15

概要

肺から空気が漏れ、肺がしぼんでしまい、胸(胸郭)のなかに空気がたまっている状態が気胸です。

胸郭はおもに肋骨、筋肉で囲まれている部分で、そのなかに肺があります。交通事故による外傷などが原因で発症することもありますが、もっとも多いのが明確な原因がなく発症するもので、それが自然気胸です。

自然気胸は、20歳前後の男性で長身、痩せ型の人に多く発症します。次に多いのは60歳代ですが、高齢の場合は喫煙者、低栄養状態の人に発症しやすいと考えられています。


原因

肺の表面の一部に、ブラ、ブレブと呼ばれる袋が生じ、この袋が破れるとそこから空気が抜けて肺がしぼみ気胸を発症します。

ブラは肺胞が破れてひとつの空気のかたまりになった状態で、ブレブは胸膜の間に広がる空気のかたまりのことです。

ブレブが破れることは、胸膜が破れることと同じであるため、胸腔に空気が漏れ、気胸になります。

症状

胸の痛み、呼吸困難、せきなどの症状がみられます。まれに症状がないにもかかわらず、胸部X線検査で発見されることもあります。

検査・診断

胸部X線検査で気胸があると診断された場合、胸部CT検査を行います。

治療

軽度であれば入院はせず、安静を保ち、外来で胸部X線検査を適時行いながら経過観察をしていきます。

中等度、高度の気胸になると入院治療となります。胸腔にたまった空気を外に排出するため、チューブを入れる場所に局所注射麻酔薬を打って痛みが起こらないようにした後、チューブを挿入する胸腔ドレナージを行います。


また、肺からの空気の漏れが止まらない状態を緊張性気胸といいます。緊張性気胸では気胸を起こしていない反対側の肺でも呼吸ができなくなり、生命に危険が及びます。早急に胸腔内の空気を外に出す必要があるため、すぐに胸腔ドレナージを行います。ドレナージを行っても空気の漏れが治まらない場合は気胸の手術が必要になってきます。


セルフケア

予防

喫煙は気胸の原因のひとつです。まずは禁煙を心がけましょう。

また、スキューバダイビングも気胸を誘発するといわれていますので注意が必要です。

監修

千葉大学病院 呼吸器内科 特任教授

巽浩一郎

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