目のかすみ、目の疲れ
最終編集日:2024/1/19
概要
長時間パソコンやスマートフォンの画面を見つづけていると、目が疲れてかすむ、視界がぼやけてピントが合わなくなることがあります。これは目を使いすぎたことが原因で、目のピントを合わせる機能が低下し、一時的に視界がぼやけてしまった状態です。このような場合は、目を休めることが大事です。
それでも症状が改善しない場合には、からだに何かしらのトラブルが起きている可能性があります。まず考えられるのが白内障や緑内障、ドライアイといった目の病気です。緑内障は、まれに目の痛みや頭痛、吐き気などを伴った急性発作を起こすことがあり、注意が必要です。また、眼鏡やコンタクトレンズを使用している人は、度数が合わないものを使用していると目が疲れて視界がぼやけます。老視(老眼)により目がかすみ、疲れることもあります。40歳以上の方は近くの視力を眼科でチェックしましょう。日常生活のなかで生じる精神的ストレスや糖尿病などの持病が原因の場合もあります。気になる症状があれば放置せず、医療機関を受診しましょう。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・いつから目がかすんでいるのかがわかるくらい突然見えにくくなった
・何かが目に入ったなど、きっかけがはっきりしている
・目のかすみに加えて、吐き気、頭痛などがある
医療機関を受診
・目やに、涙、目の周りに発疹などの症状がある
・日常生活に支障はないが、いつも目がかすんでいる
・ものが二つに見えることがある
・まぶしさを強く感じるようになり、視界がぼやけている
・色の識別がつきにくい感じがする
様子をみる
・眼鏡やコンタクトレンズを使用することで、見えるようになった
・目を休ませると視界がクリアになる
セルフケア
目の周りをやさしくマッサージするのも対処法のひとつです。血行がよくなり、筋肉の緊張がほぐれます。またホットアイマスクなどで目の周辺を温めながら10分程度休むだけでも、症状の改善が期待できます。
考えられる病気
監修
井上眼科病院 院長
井上賢治