結膜炎

けつまくえん

最終編集日:2022/4/7

概要

結膜が、炎症を起こす病気の総称です。結膜は常に外気に触れていて、袋状の構造のため、細菌やウイルスなどの病原体やアレルギー物質などが侵入・定着して、炎症を起こしやすくなっています。

結膜炎は、細菌やウイルスへの感染や、アレルギー反応などによる炎症によってひき起こされ、白目が充血し、目やにや涙が出るといった症状が現れます。


原因

結膜炎は、原因によって次のように分類されています。

●ウイルス性結膜炎

ウイルスに感染することで起こります。おもなウイルスには、流行性角結膜炎や咽頭結膜熱(プール熱)をひき起こすアデノウイルス、急性出血性結膜炎をひき起こすエンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどがあります。

●細菌性結膜炎

細菌に感染することで起こります。多くはインフルエンザ桿菌や黄色ブドウ球菌など身の回りに存在する細菌が原因となります。また、性感染症の原因菌である淋菌やクラミジアなども含まれます。コンタクトレンズの保存液に繁殖した緑膿菌などが原因となることもあります。

●アレルギー性結膜炎

アレルギー物質が侵入することで起こります。季節性のものではスギやヒノキの花粉、通年性のものでは動物の毛、ハウスダストなどが原因となります。


このほか、アトピー性皮膚炎が原因となる重症の結膜炎(春季カタル)や、ステロイド薬の長期使用で起こる真菌感染による結膜炎などもあります。


症状

結膜炎のおもな症状には、充血、目やに、目のかゆみや異物感などがあります。

ウイルス性結膜炎では、耳の手前にある頸部リンパ節が腫れたりします。咽頭結膜熱の場合、発熱、のどの痛み、腹痛や下痢などがみられる場合があります。

細菌性結膜炎の場合は、結膜濾胞やリンパ節の腫れはなく、膿性の黄色い目やにが生じます。

アレルギー性結膜炎は、強い目のかゆみが特徴で、症状が慢性化するケースもあります。


検査・診断

結膜炎の検査では、視力検査や細隙灯顕微鏡検査で、視力の低下の有無、結膜の充血度合いや角膜の状態を確認します。つづいて、目やにを採取して培養したり、血液検査を行って結膜炎の原因(ウイルスやアレルギー)を特定します。

治療

ウイルス性結膜炎の場合は、根本的な治療法はありません。体内で抗体がつくられるまで非ステロイド性抗炎症薬やステロイド薬の点眼などを行います。細菌感染が原因であれば、原因菌に対して有効な抗菌薬を点眼します。多くの場合、1週間程度で治まります。アレルギー性結膜炎では、抗アレルギー点眼薬を使用します。

セルフケア

予防

細菌やウイルスがついた手指で目をこすったりすると結膜炎を起こすことがあります。こまめな手洗いや、タオルなどの顔に触れるものの共用を避けるなどの対策が有効です。

監修

井上眼科病院 院長

井上賢治

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