腰痛
最終編集日:2024/1/19
概要
腰痛による痛みの原因が特定できるのはわずか15%で、後の85%はなぜ腰痛が起きているのか原因が不明だといわれています。原因が特定できているものを「特異的腰痛」、特定できないものを「非特異的腰痛」と呼んでいます。
特異的腰痛の代表的なものは、椎間板ヘルニアで、年齢を問わず発症しています。
非特異的腰痛の原因はさまざまで、悪い姿勢、同じ動作のくり返し、ストレスなども要因となります。
また、非特異的腰痛のなかには、脊椎には異常がない内臓の疾患のサインである場合があります。消化器系の疾患では、胃・十二指腸潰瘍、胆石症、膵炎などで、腰痛だけでなく腹痛や吐き気、嘔吐などを伴います。ほかに、泌尿器系や婦人科系の病気、また心筋梗塞をはじめとする循環器系の疾患の場合もあります。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・激痛が走り、じっとしていても激しく痛む
・発熱を伴う強い痛み
・痛みが腰からおなかに移動する
医療機関を受診
・日に日に痛みが強くなる
様子をみる
・いっとき強い痛みがあったが、安静にしていたら治まり、その後はくり返さない
セルフケア
「腰痛もち」という言葉が表しているように、原因がはっきりしない腰痛は、肩こりと並んで訴える人の多い症状といわれています。一度発症すると再発も多く、治りにくいケースが多いようです。腰痛を防ぐライフスタイルを見直すことも大切です。
考えられる病気
監修
寺下医学事務所 医学博士
寺下謙三