腰椎椎間板ヘルニアによる痛みとしびれが改善しない
腰椎椎間板ヘルニアの治療中です。整形外科で腰の牽引療法を受け、薬を処方してもらっていますが、足の痛みとしびれの症状がなかなか改善しません。症状は今後よくなっていくのでしょうか?
男性/20代
2025/01/22
椎間板は背骨にあり、骨をつないでクッションの役目をしています。椎間板が年齢とともに変化して切れたりすると、その一部が外に出てきて神経にぶつかり、痛み、しびれなどの症状が現れます。年齢以外では、無理な姿勢での作業、喫煙などでヘルニアが起こりやすくなるといわれています。
腰椎椎間板ヘルニアの約8割は自然経過で軽快するといわれています。ほとんどの場合、腰痛やぎっくり腰のような症状が出たあと、片側の足へと広がるような強い痛みやしびれが出ます。痛みやしびれで動けないことや、眠れないほど重い症状が出る場合もあります。一般的に、症状は2~3週間でピークを越え、ほとんどの場合、その後は少しずつ和らいでいきます。
腰椎椎間板ヘルニアの治療は、保存的療法が基本となります。保存的療法には、安静にすること、腰椎コルセットをつけること、腰椎牽引療法やマッサージなどがあります。また、痛みが強いときは、腰部硬膜外神経ブロックなども行われます。薬としては、筋弛緩剤や消炎鎮痛剤、ビタミンB剤などが用いられます。
保存的療法を2~3カ月行っても効果がみられないとき、痛みの発作をくり返したり痛みが激しいとき、下肢の運動麻痺が明らかなときなどは、手術的治療法が適応となることがあります。
痛みやしびれがなかなか改善されないようでしたら、今後の治療について、一度、主治医に相談されることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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