腰椎椎間板ヘルニア

ようついついかんばんへるにあ

最終編集日:2023/6/2

概要

腰椎(背骨の下から5つの骨)の間のクッションの役割をする椎間板が飛び出して神経を圧迫している状態です。20〜40代の男性に多くみられます。椎間板ヘルニアというと手術のイメージが強いですが、自然に症状が治まってくることがほとんどです。症状が強くて生活に支障が出る場合や、排尿に影響がある場合などは、手術が検討されます。

原因

前かがみや中腰での作業を長時間つづけたり、重たい物を急に持ち上げたりしたときなどに多く発症します。また、喫煙でヘルニアが起こりやすくなることも知られています。ただ、椎間板の一部が飛び出して神経を圧迫しても痛みが出るとはかぎりません。特に腰に負担がかかることをしていない人でも発症することがあります。

症状

腰痛だけでなく、尻や足に痛みやしびれが現れることもあります。ぎっくり腰のように突然激しい痛みを感じて動けなくなることもあります。背中を伸ばしているときは痛みが楽になり、逆に背中を丸めると神経が圧迫されて痛みやしびれが強くなるのが特徴です。ほとんどの例で、痛みやしびれは2〜3週間でピークを越え、だんだん落ち着いてきます。

検査・診断

問診で症状やその経過を聞き、痛みのある部分の診察やMRI検査などをして、総合的に診断します。MRI検査では椎間板ヘルニアの場所を特定したり、大きさや形を見て、治りやすいケースか、手術が必要になるのかをある程度判断します。場合によっては、CT検査や造影剤を使ったX線検査などをすることもあります。

治療

自然に症状が落ち着くことが多い病気です。ヘルニアが小さくなったり神経にあたらなくなったり、神経の炎症が治まったりすると症状がよくなると考えられています。

症状の出始めは痛みが強いので、痛み止めや炎症を抑える飲み薬、ブロック注射で症状を和らげます。また、状況に応じて、安静にする、コルセットをする、腰椎牽引療法(腰椎を引っ張って整える)などの治療が行われます。症状が長くつづく場合や、日常生活や仕事に支障があって本人が希望する場合には、手術で神経を圧迫しているヘルニア部分を取り除きます。最近では、内視鏡やレーザーを使った手術も行われています。

セルフケア

療養中

必ずしも安静にする必要はありませんが、痛みやしびれが出る姿勢は避けて、症状が出ないような生活をしましょう。

予防

中腰のままでいたり、重たい物を持ったりするなど、腰に負担がかかる動作をしないことが大切です。仕事などで避けられない場合は、コルセットなどを着けて行いましょう。また、腰を支える筋肉を鍛えるなど、負担に耐えられるからだをつくることも大切です。

監修

東馬込しば整形外科 院長

柴伸昌

本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。

この傷病に関連したQ&A

みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。