無排卵周期症

むはいらんしゅうきしょう

最終編集日:2023/3/22

概要

月経様の出血があるにもかかわらず、排卵がない状態を指します。初経から1~2年の思春期や、更年期に好発します。無排卵周期症が長引くと、排卵を再開させることがむずかしくなったり、骨粗鬆症のリスクが高くなったりします。

原因

初経後しばらくの間、また更年期の無排卵周期症は、ある程度生理的なものと捉えられますが、それ以外の年代では、甲状腺機能低下症、高プロラクチン血症、視床下部の機能障害、多嚢胞性卵巣症候群などが原因になることがあります。また、ストレス、過度なダイエット、過度な運動なども無排卵の原因になることがあります。

症状

月経不順(2カ月以上間が空く、1カ月に2回あるなど)、月経期間の異常(出血が長くつづく、または極端に短い)、月経量の異常(極端に少ない)などの症状が現れます。


検査・診断

基礎体温で排卵があるかどうかをまず確認します。無排卵の場合、高温相がない1相性となります。排卵がみられないことがわかったら、血液検査を行い、プロラクチン、ゴナドトロピン(LH、FSH)、GnRHなどのホルモン値を調べます。同時に、無排卵の原因となる病気(甲状腺機能低下症、高プロラクチン血症、視床下部の機能障害、多嚢胞性卵巣症候群など)の有無も探ります。

治療

無排卵の状態をひき起こす原因疾患がある場合には、その治療から始めます。子どもを望む場合には、排卵誘発薬を用いて、排卵を促します。排卵がない期間が長くなると効果が出にくいこともあるため、子どもがほしい場合は早めに治療にとりかかることが大切です。すぐに挙児の希望がない場合には、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)などのホルモン薬、あるいは婦宝当帰膠や十全大補湯などの漢方薬を用いてホルモンバランスを改善し、月経周期を取り戻す治療を行います。

セルフケア

予防

無排卵の状態がつづくと、女性のからだにはさまざまな不調が現れてきます。卵子の成熟に従ってエストロゲンが分泌されますが、無排卵では慢性的なエストロゲン不足の状態に陥るからです。その結果、動脈硬化や脂質異常症が起こりやすくなり、骨の形成と吸収のバランスが崩れて骨粗鬆症のリスクも高くなります。そのため、月経不順があるなら、早めに婦人科を受診して原因を探り、無排卵周期症の場合は適切な治療を受けて、排卵のある月経リズムを再開させるようにしましょう。

監修

小山嵩夫クリニック 院長 小山嵩夫

小山嵩夫

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