子宮後屈

しきゅうこうくつ

最終編集日:2023/8/24

概要

子宮は本来、からだの前面側に向かって傾いているものですが(前屈)、後ろ側に向かって傾いている状態を「子宮後屈」といいます。女性の20~30%にみられるといわれます。

子宮内膜症や子宮の炎症などがなければ病気とはいえず、治療を考える必要もありません。妊娠によって子宮が大きくなると、多くは前屈に戻ります。現在では、子宮後屈単独では不妊症の原因にならないことがわかっています。

一方、何らかの原因があって子宮が直腸や骨盤腹膜など、ほかの臓器に癒着して後屈を起こしている「癒着性子宮後屈」の場合は、症状がみられることが多く、不妊につながる可能性もあります。

原因

原因は不明です。何らかの病気があって、子宮後屈を起こしている場合、原因疾患として子宮内膜症、帝王切開瘢痕部症候群(帝王切開後の子宮筋層などの傷が原因でさまざまな症状が現れる)、性感染症、子宮筋腫などが挙げられます。

症状

多くは無症状で、婦人科検診や妊婦健診などで偶然みつかります。

癒着性子宮後屈の場合は、性交時の痛みや強い月経痛、月経過多、排尿障害などが起こることがあります

検査・診断

内診、超音波(エコー)検査、経腟超音波(エコー)検査、MRI検査などで診断がつきます。癒着性子宮後屈の場合は、原因疾患の特定を行います。

治療

原因疾患がなく、無症状の場合は治療の必要はありません。

癒着性子宮後屈の場合は、原因疾患の治療を行いながら、癒着を改善する手術の必要性を考慮します。

監修

小山嵩夫クリニック 院長

小山嵩夫

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