クラミジア子宮頸管炎

くらみじあしきゅうけいかんえん

最終編集日:2022/3/30

概要

クラミジア子宮頸管炎は、子宮の下部で腟につながる子宮頸管が、クラミジア・トラコマチス(クラミジア)という細菌に感染して炎症が起きる性感染症のひとつで、若い女性によくみられます。症状がなく、感染に気づかないことが多いという特徴があります。

ただし治療を行わずに感染が子宮や卵管に広がると、卵管の閉塞が起こり、進行すると骨盤内炎症性疾患(PID)を発症し、腹痛や不妊症の原因となることがあります。妊娠中に感染すると流産や早産の原因になったり、出産時の産道感染により新生児が結膜炎や肺炎を発症したりすることもあります。


原因

クラミジア子宮頸管炎の原因は大半が性行為によるものです。クラミジアは細胞内でのみ増殖するため、性行為のように粘膜や分泌物と接触することがなければ、日常生活で感染する可能性は極めて低いといえます。

症状

感染すると1~3週間で発症します。おりものの増加、排尿時や性交時の痛み、下腹部痛、不正出血などが症状の例です。症状に気づかないことが多いですが、放っておくと重症化する恐れがあるので、少しでも気になった場合は検査を受けることが重要です。

妊娠中では流産や早産、新生児への産道感染のリスクもあります。


検査・診断

まず症状などについての問診と、内診によるおりものや子宮頸部の診察を行います。

クラミジア子宮頸管炎が疑われる場合は、子宮頸部の分泌物や腟分泌物を採取する検査を行います。病原微生物を調べるため、顕微鏡検査でおりものを観察し、さらに細菌培養検査、クラミジア検査などを行います。クラミジア特有の遺伝物質が検出されれば、クラミジア子宮頸管炎と診断されます。また、同時に感染することがある淋菌感染症を同じ採取物で検査することもあります。


治療

クラミジア子宮頸管炎には有効な抗菌薬があるため、1週間程度服用することで完治が見込まれます。

またパートナーも同時に検査・治療を受けることが重要で、感染が認められた場合は一緒に治療する必要があります。治療が終了するまでは性行為を控え、妊娠を目的としない性行為ではコンドームを用いて感染を防ぐことも大切です。

クラミジア子宮頸管炎は治療せずに放置していても1年ほどで症状が消えるケースがありますが、慢性の腹痛や卵管の閉塞、不妊症などの合併症を起こすリスクは高くなります。


セルフケア

療養中

パートナー間で感染をくり返すことをピンポン感染といいます。こうした状況に陥らないよう、治療が終了するまでは性行為を控えるようにしましょう。

予防

クラミジアの感染予防には不特定多数との性行為を避けることが重要です。また性交時にはコンドームを正しく使用することが有効な予防策になります。

おりものに異常がある人、妊娠を望む人は、一度クラミジア検査を受けておきましょう。


監修

Raffles Medical Clinic Hanoi 婦人科

秋野なな

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