子宮腟部びらん

しきゅうちつぶびらん

最終編集日:2023/8/24

概要

子宮と腟のつなぎ目が、ただれた状態(びらん)になることをいいます。炎症が起きてびらんがあるものを「真性びらん」、びらんのように赤く見えるだけで炎症がないものを「偽性びらん(仮性びらん)」と呼びます。多くは偽性びらんです。

原因

女性ホルモン(エストロゲン)が活性化している時期によくみられます。

偽性びらんは、ホルモンの変化による生理的な現象と捉えていいでしょう。真性びらんでは、細菌やウイルスへの感染、薬剤などの刺激、性行為による物理的な刺激などにより、一時的に炎症が起こることが原因になります。

症状

おりものが増える、不正出血、性交時の出血などが現れます。症状がまったくない場合も少なくありません。

検査・診断

内診で発見されます。子宮頸がんとの鑑別のために、細胞を採取して細胞診検査を行います。

治療

症状がなければ、治療の必要はありません。

偽性びらんでは、子宮腟部がエストロゲンによって厚くふくらみ、腟のほうに出てくることで、内診の際に赤く見えると考えられています。子宮頸がんではないと診断されれば、心配はいりません。

おりものがつづく、不正出血をくり返すなど、症状がつづく場合には、真性びらんの可能性があります。腟の洗浄、抗菌薬の腟錠を用いて炎症を抑えるなどを行います。改善がみられないようなら、びらんした部分を切除することもあります。切除には電気メス、レーザー、冷凍凝固術などが用いられます。

セルフケア

病後

びらんがひどく、症状が長くつづく場合は、数年に1回程度は子宮頸がんの検診を兼ねて、HPV(ヒトパピローマウイルス)の検査を受けておくとよいでしょう。

監修

小山嵩夫クリニック 院長

小山嵩夫

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