Question

不妊治療について知りたい

子どもがなかなかできず、不妊治療を受けようか、迷っています。治療法などの知識はないのですが、仕事の関係もあり、頻繁に通院が必要で治療がきついといった感じなら、仮に受けても続けられないと思います。こんな私でも不妊治療を受けることは可能でしょうか?


女性/30代

2022/08/22

Answer

妊娠を希望されていて、不妊治療を受けるかどうか迷っていらっしゃるとのこと。不妊治療についての十分な知識がないなか、治療を受けるべきか迷うお気持ち、よくわかります。ここでは、不妊の定義や不妊治療の概要について説明します。


まず、不妊とは妊娠を望む健康な男女が、避妊をしていないにも関わらず、一定期間、妊娠しない場合をいいます。日本産婦人科学会では、この一定期間について「1年というのが一般的である」と定義しているので、妊娠を希望している夫婦が1年を経過しても妊娠しない場合、不妊症の検査や相談を検討したほうがよいといわれています。


次に、不妊治療についてですが、治療法は、不妊の原因によって選択肢が異なります。そのため、まずは不妊の原因を調べるための検査を受けることになります。不妊症は女性だけの問題ではないので、夫婦で受診し、検査を受けることが望ましいといわれています。

不妊治療は原因に応じて行われ、保険適用のものから自費のものまであります。治療法としては、タイミング法(排卵日を診断して性交のタイミングを合わせる治療)、排卵誘発法(内服薬や注射で卵巣を刺激して排卵を起こさせる方法)、人工授精(成熟した精子だけを回収し、細いチューブで子宮内に注入して妊娠を試みる方法)、体外受精(卵巣から卵子を取り出し、体外で精子と受精させ、数日後に受精卵を子宮内に返す方法)などがあり、順番に行われることが一般的です。


治療のスケジュールは、夫婦の年齢や不妊の原因などにより異なり、主治医と相談しながら組み立て、定期的に見直ししながら進めていきます。治療にかかる期間や費用についても個人差はありますが、できるだけ無理なく治療が受けられるような対応や選択肢を提案してくれる医師や医療機関もあるようです。不妊治療には、夫婦での協力が不可欠なので、医療機関を受診する前に、ご主人とも相談することをおすすめしたいと思います。


また、不妊に関する情報提供や相談ができる窓口「不妊専門相談センター」が各都道府県に設置されています。不妊専門相談センターでは、不妊の悩みを抱える人に対して、医師や助産師等の専門家が相談に対応したり情報提供を行ったりしているようです。住まいの地域の相談窓口の利用を検討してみるのもよいと思います。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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