口内炎

こうないえん

最終編集日:2023/3/23

概要

口の中の粘膜に生じる炎症性の病気を口内炎と呼びます。もっとも頻度が高いのは、アフタ性口内炎です。

原因

口内炎の原因として、歯や義歯、補綴物(ほてつぶつ)などの不具合、自分の歯でかんだ、などの機械的な刺激、飲食物によるやけど、免疫力の低下時のウイルス感染などが挙げられます。またビタミンB群の摂取不足や栄養バランスの乱れ、過労、ストレスなども発症に関与すると考えられています。

そのほか、ドライマウスやシェーグレン症候群などの自己免疫疾患による唾液の減少などで口内の自浄作用が低下して細菌が増えやすくなり、口内炎の発症につながることもあります。免疫不全や白血病、鉄欠乏性貧血、帯状疱疹などの全身の病気から口内炎が起こることもあります。


症状

頰の粘膜、口腔底、口蓋、舌、唇、歯肉(歯ぐき)など、口腔内の粘膜に、局所的に赤い腫れや盛り上がり、斑点などができます。痛む、飲食物が染みる、しゃべりづらいなどの症状が現れます。重症例では、病変部がただれたり(びらん)、水疱ができたり、潰瘍化したり、表面に白い膜が張ったりします。あごの下のリンパ節が腫れることもあります。

検査・診断

視診でおおよその診断はつけられます。とくに鑑別が重要なのが、口腔がんです。口内炎と初期の口腔がんの鑑別はむずかしいといわれます。口内炎が2~3週間経っても改善されない場合は専門医の受診をおすすめします。

治療

口内炎の多くは、休養や睡眠を十分にとり、栄養バランスのとれた食事をするなどの生活改善を行えば、1週間程度で治癒します。

再発を防ぐためにも、まず原因因子を除去します。歯や義歯などによる機械的な刺激が原因の場合は、粘膜への刺激が加わらないように歯科で治療を受けます。ウイルスによるヘルペス性口内炎や帯状疱疹による口内炎では、抗ウイルス薬を用います。とくに帯状疱疹では重症化することもあるため、早期の専門医の受診が望ましいとされています。唾液の減少や自己免疫疾患による場合は、原因疾患の治療を行います。

また、うがい薬などで口腔内の清潔を保ちます。症状が強い場合には、病変部にレーザー治療を行うことで、消炎鎮痛、殺菌などの効果が期待でき、治癒も早くなります。


セルフケア

予防

過労やストレスを避け、生活リズムを整えて栄養バランスのとれた食事をすることで、口内炎の予防に努めましょう。

また、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCには粘膜の健康を保つ作用があります。ビタミンB2はレバー、サバ、イワシ、うなぎ、卵、大豆製品、ブロッコリーなどに、ビタミンB6はレバー、マグロ、牛乳、チーズ、バナナなどに、ビタミンCはイチゴ、レモン、ピーマン、ブロッコリー、キャベツなどに多く含まれます。積極的にとるようにしましょう。


口腔内を清潔に保つことも重要です。歯磨きをきちんと行い、歯石を定期的に除去します。ドライマウスがある人では、よくかんで食べる、こまめな水分補給、唾液腺のマッサージなどで、口腔内の乾燥を防ぐ対策も行いましょう。

監修

新高円寺はっとり歯科医院 院長

服部重信

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