白板症はくばんしょう
最終編集日:2022/4/4
概要
歯肉や舌、粘膜が白くなり、板のように厚くなる状態のことです。痛みはないものの、がんになる可能性のある病気です。40歳以降で発症しやすく、女性より男性に多く発症する傾向があります。
原因
原因ははっきりとしていませんが、加齢、アルコール、喫煙、刺激性食品、あるいは放置したむし歯、合っていない義歯、頰や舌をよくかむ、カンジダ感染、ビタミンA不足などと考えられています。
症状
舌、歯肉、頰、上あご、舌の下などが白くなり、厚くなります。表面の状態によって均一型と不均一型があります。白色になった部分はこすっても除去することはできません。
検査・診断
白板症は触っても痛くありません。強い痛みがあれば口内炎です。また、白板症は粘膜の上皮が角質化して硬くなる病気で、触ったりこすったりしても取れません。反対に取れた場合には、カンジダ症の可能性があります。さらに白板症は、板のように厚く、そして硬くなりますが、出血はしません。もし触ってすぐに出血するようであれば、舌がんの可能性があります。
治療
義歯や歯のかぶせものの位置と白板症の位置が一致し、それらが原因と考えられる場合は、除去して経過観察となります。対処後、約2週間経っても治らない場合は、精密検査が必要です。また、表面が不均一である場合や異形がある場合は、がんになる可能性があるため、白板症の切除をすすめられる場合があります。均一型で異形がない場合は、しばらく経過観察となります。
セルフケア
予防
自覚症状がないため、歯科治療の際に見つかることが多いです。もし、自分で見つけた場合は、かかりつけの歯科医に相談してください。なお、口のなかはライトを当てて鏡で確認することができます。歯磨きの後に時々、口のなかや頰の粘膜、舌の下の部分などが白くなっていないかをチェックするとよいでしょう。
監修
新高円寺はっとり歯科医院 院長
服部重信
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