動悸、脈の乱れ

最終編集日:2024/1/19

概要

心臓は1分間に60~80拍の同じリズムで規則正しく拍動をつづけていますが、これが乱れる症状を動悸、脈が乱れるといいます。心臓の鼓動がいつもより強く、早く、また不規則に打つことから不快感を覚えます。

たくさんの人の前で話をするなど緊張する場面で心臓がドキドキするのは交感神経の働きによる作用で正常な反応です。一方、緊張を強いられる状況ではないのに動悸が現れるのは異常のサインで、重篤な病気が隠れていることがあります。

動悸には不整脈など心臓の異常、心因性の病気、たばこやアルコールなどの嗜好品や薬剤による病気、低血糖や甲状腺の病気、妊娠や貧血などさまざまな原因があります。

動悸はよく現れる症状で、健康に大きな影響がないものから生命を脅かすものまでレベルはさまざまです。不整脈は年齢とともに健康な人でもその発生頻度は増えてきます。しかし、ほとんどの人は不整脈を自覚的に感じません。そのような場合はほぼ問題ありません。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・めまいや立ちくらみがして意識が遠のいた

・一瞬心臓が止まるような感覚に襲われた

・過去に何度も異常な動悸を感じている

・安静時に脈拍が120回/分を超えている

医療機関を受診

・たまに動悸や脈の乱れを感じる

・血圧や血糖値が高めである

・安静時に脈拍が100回/分を超えることがある

・脈が飛ぶ、乱れをしばしば感じる

様子をみる

・短時間で動悸が治まった

・急に運動して動悸がした

・睡眠も食事もとれている


セルフケア

動悸とともに、ふらつきや胸の痛み、圧迫感、息切れなどが現れた場合は深刻な病気の可能性があるので注意が必要です。

考えられる病気

監修

千葉大学病院 呼吸器内科 特任教授

巽浩一郎

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