激しい動悸が頻繁に起こり、心配
1カ月くらい前から、時々、動悸が激しくなります。最初は椅子から立ち上がったときなどでしたが、2週間ほど前からは、デスクワークで座っているときにも起こるようになりました。動悸の激しさに、座り込んでしまったこともあります。緑茶が好きでよく飲みますが、そのことも症状の悪化に影響していますか?
女性/50代
2024/10/08
心臓は1分間に60~80拍の同じリズムで規則正しく拍動を続けていますが、この脈が乱れる状態を「動悸がする」といいます。心臓の鼓動がいつもより強く、速く、また不規則に打つことから、不快感を覚えます。
多くの人前で話をするなど緊張する場面で心臓がドキドキするのは、交感神経の働きによる作用で、正常な反応です。一方、緊張を強いられる状況ではないのに動悸が現れるのは何らかの異常のサインで、重篤な病気が隠れている場合もあります。
病的な動悸の原因はさまざまで、不整脈など心臓の異常、低血糖や甲状腺の病気、妊娠、貧血、たばこやアルコールなどの嗜好品や薬剤によるもの、心因性のもの、などが考えられます。
ご相談者は緑茶をよく飲む習慣があるということですが、緑茶に含まれているカフェインが動悸の原因になる場合もあります。
一般的に動悸はよくみられる症状で、健康に大きな影響がないものから生命を脅かすものまでレベルはさまざまです。不整脈は年齢とともに健康な人でもその発生頻度は増えてきます。しかし、不整脈があるからといって、必ず気がつくものではなく、自覚症状として感じない場合は、通常、ほぼ心配はいりません。
ご相談者は半月ほど前から動悸が激しくなったこと、からだを動かさなくても動悸がすることなどを考えると、循環器内科、あるいはかかりつけの内科を受診して、医師に相談することをおすすめします。
検査としては、聴診や心電図検査が行われます。必要があれば、心臓超音波検査(心エコー検査)、血液検査、胸部X線検査などで、心機能の評価や心臓とその周辺の様子、甲状腺ホルモンや電解質バランスなどを詳しく調べ、また、心電図を継続してとる24時間ホルター心電図検査を行うこともあります。
まずは受診して、動悸の原因を探るとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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