手のこわばり

最終編集日:2024/1/19

概要

手のこわばりは、指が硬くなってスムーズに動かなくなる状態のことです。

原因としては、腱や関節などの病気によるものと全身性の病気によるものがあります。

腱や関節などの病気の場合は、ばね指、手根管症候群、頸椎症、変形性手関節症などが考えられます。

頸椎症は、加齢や負荷により頸椎が変形し、そのために神経根が障害を受けて症状が出ると、頸椎症性神経根症となります。片方の肩甲骨周囲や腕の痛みやしびれを認めます。

全身の病気の場合は、慢性関節リウマチ強皮症全身性エリテマトーデス多発性筋炎などの膠原病パーキンソン病などが考えられます。

手がこわばる症状は、朝方に強く出る傾向があります。


慢性関節リウマチは、免疫の異常が原因で関節に炎症が起きる病気です。ほとんどが手足の指の関節に起き(変形性手関節症)、朝方に生じる関節のこわばり、痛み、腫れがみられます。

パーキンソン病は、脳にある神経細胞が減った結果、からだが動かしにくくなる病気で、筋肉のこわばり、手足のふるえ、動きが遅くなるなどの症状がみられます。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・こわばりとともに麻痺が始まった

・頭痛、嘔吐などの症状があり、呼吸が苦しい

医療機関を受診

・朝起きると手がこわばる感じがする

・こわばりとともに熱や、腫れや痛みがある

・高齢でリウマチを患っている

様子をみる

・こわばったことがあるが、すぐに治まった

セルフケア

寒さや冷えは症状を悪化させてしまうので、からだを温める工夫が必要です。また、過労やストレスも悪化を促すので注意してください。

手のこわばりが長期間にわたってつづく場合や、熱が出たり、筋肉の痛みや筋力低下が出たりした場合は、早めに医療機関への受診が必要です。

考えられる病気

監修

昭和大学 医学部脳神経外科 名誉教授

藤本司

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膠原病
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