Question

へバーデン結節で痛み止めが処方されたが、治るもの?

手の指の第一関節に腫れと痛みがあり整形外科を受診したところ、「へバーデン結節」と診断されました。様子を見ましょうと言われ痛み止めを処方されましたが、治るものなのでしょうか? 

女性/50代

2023/12/01

Answer

へバーデン結節は、手の指の関節(爪に近い方の第一関節)周辺の軟骨がすり減ることによって、腫れ、痛み、関節の変形が生じる病気です。

軟骨は、骨を守る、衝撃を吸収する、関節が動くときの摩擦を減らすといった役割を持っていますが、なぜ軟骨がすり減ってへバーデン結節になるのかはよくわかっていません。40歳以上の女性に多く、手をよく使う人に発症しやすい傾向があると言われています。

はじめは指の関節を動かしたとき(物をつかむなど)に痛みが生じますが、進行すると指を動かさなくても痛みが生じるようになります。痛みや変形により、指を動かしにくくなったり、強く握れなくなったりする症状もみられます。また、第一関節の近くに水ぶくれのような症状が出ることがあります。


治療としては、まず痛み止めの内服やテーピングといった保存療法が行われます。保存療法で痛みが改善せず、変形がひどくなることで日常生活に支障をきたすような場合には、手術療法が選択されます。


へバーデン結節は治るものなのか、という点については、捉え方によって変わってきます。一度すり減ってしまった軟骨や変形した関節は、元に戻すことが非常に難しいです。その点では、「治す」ことは難しいと言えます。しかし、保存療法や手術療法を行うことで、痛みを和らげたり、手を動かしやすくすることは可能だとされています。治療を行うことで、日常生活への支障が軽減されることが期待できます。


日常生活でできることとしては、第一関節が痛むときはまずは安静にしましょう。指を動かさなくてはならない場合にはテーピングが有効です。また、お母さまやおばあさまなど、ご家族にへバーデン結節に罹った方がいる場合、体質が似ていることが考えられます。そのため、指先に過度な負担をかけないように注意することも予防策の1つでしょう。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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