変形性腰椎症

へんけいせいようついしょう

最終編集日:2021/12/21

概要

加齢などによって、クッションである椎間板が傷み、後方の椎間関節という関節が不安定になると、腰の骨(椎体)や関節が変形してとげのような骨棘(こつきょく)ができます。重労働やスポーツなどが原因になることもあります。

骨の変形の程度も、痛みやしびれなど症状の出方もさまざまです。X線検査で、骨の変形が見つかってもほとんど痛みを感じない人もいます。そのため痛みのない骨の変形は加齢による老化現象で、生活に支障が出るような痛みやしびれがあるケースが変形性腰椎症といえるでしょう。

原因

発症のおもな原因は加齢で、40歳以上に多くみられる病気です。

頻繁に重労働を行う仕事や激しいスポーツなども変形性腰椎症の原因になりますが、この場合は若い年齢でも発症することがあります。また、女性の更年期障害の症状のひとつとして起こることもあります。

症状

おもな症状は腰周辺の痛み、だるさ、しびれ、重苦しさなどです。

重い物を持ち上げたり、中腰で作業をしたり、長時間デスクワークをつづけていたりすることで痛みが現れます。ただ、動いている間に痛みが治まることも多いようです。変形が強いと神経が通る脊柱管を狭め神経を圧迫し下肢のしびれを生じさせます。これが脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)です。

検査・診断

問診とともに、X線検査で骨棘や関節の変形が確認できると変形性腰椎症と診断されます。さらにくわしく調べるために、CT検査やMRI検査が行われることもあります。

治療

骨の変化を除去することはできないので根本的な治療はむずかしく、一般に保存療法や対症療法が行われます。痛みを緩和するために薬による治療や神経ブロック注射が行われます。またコルセットなどを装着することで腰の負担や痛みを軽減することができます。

大切なのはリハビリテーションで、ストレッチや体幹強化のほか、腰の使い方を習得します。そのほかにも腰を温める温熱療法や痛みを和らげる電気療法が行われることもあります。ただし、腰の骨(椎体)の変形が大きくなって、痛みやしびれが強く日常の生活に支障をきたす場合には、手術を検討することもあります。

セルフケア

予防

治療がむずかしい病気なので、日頃から腰をいたわる生活を心がけることが大切です。


●座るときには背筋を伸ばした姿勢で、いすを使う場合は深く腰かける

●長時間の同じ姿勢は避ける

●軽い体操やストレッチを行う

●腹筋や背筋など腰回りの筋肉を鍛える

●適正体重を保つ

監修

東馬込しば整形外科 院長

柴伸昌

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