サルモネラ食中毒

さるもねらしょくちゅうどく

最終編集日:2022/3/29

概要

サルモネラ菌に感染することで起こる食中毒です。サルモネラ菌に汚染された食品を食べたり、サルモネラ菌を保有している動物と接触したりすることによって感染し、発症します。国内の食中毒事例数で毎年上位に入っており、子どもから大人まで幅広い年齢層で発症します。6~9月の高温多湿な時期に感染する人が多くなります。

原因

サルモネラ菌が付着した食品を食べることで感染します。サルモネラ菌は鶏や豚、牛などの腸内に生息している常在菌ですが、通常は適切な衛生処理を行えば食肉や卵に付着することはありません。しかし、加工処理が不十分な際に食品が汚染されていることがあり、これを調理不十分な状態で食べるとサルモネラ食中毒を発症します。加熱不足の鶏肉や卵はサルモネラ食中毒を起こしやすい食材です。

また、サルモネラ菌はペットの犬や猫、カメが保有していることもあり、ペットをとおして感染することがあります。


症状

吐き気や嘔吐、腹痛や下痢などの症状が現れます。多くの場合、1日数回から十数回の下痢が3〜4日つづきます。食中毒のなかでは症状が比較的軽く、多くは治療を行わなくても自然に回復します。

検査・診断

問診を行って症状が出る前に食べたもの、便の色や硬さ、ペットなどの動物と接触したかなどを確認し、次に腹部などの触診を行います。

検便でサルモネラ菌陽性の結果が出れば診断が確定します。


治療

一般に、食中毒は下痢や嘔吐をくり返すことで体外に細菌が排出されれば、自然に治ります。そのため医療機関では腹痛などの胃腸炎症状の緩和を目的として、整腸剤や解熱剤などを処方し、経過を観察します。基礎疾患のある人や高齢者には抗菌薬を併用することもあります。下痢止めは症状を悪化させることがあるため、下痢がひどく脱水を起こしているような場合にのみ使用します。脱水状態がみられる場合には点滴を行います。

セルフケア

予防

サルモネラ菌は、菌に汚染された食品やサルモネラ菌を保有する動物などから感染します。そのため、購入した食品の加熱処理や調理後の手洗い、調理器具の適切な衛生管理などが感染予防につながります。

動物との接触については、ペットの排泄物を処理する際には手袋などを着用し、処理後の手洗いを徹底する、ペットやペットの生育環境を常に清潔に保つことなどが感染予防につながります。


監修

鳥居内科クリニック 院長

鳥居明

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