背中と胸の締めつけられるような痛み

背中や胸が痛むことがあり、整骨院に通われたり、ご自身でも対処されているご様子が伝わりました。からだの気になる症状が続くのは、ご負担を感じることとお察しします。質問内容だけで症状の原因をはっきりと説明することは難しいのですが、背中や胸の痛みの一般的な原因や治療についてご説明します。

背中の痛みの多くは骨や筋肉、すじの問題で起きますが、背中に加え、胸にも症状が出て、胸背部痛があるので、急を要する病気がないかを最初に鑑別していただく必要があると思われます。心臓の病気や、肺から空気が漏れる気胸のような肺の病気などが原因となる場合があります。この場合の治療は、病気によりそれぞれ違いうので、原因となっている病気の治療をします。

背中が突っ張る感じや重苦しい感じがする場合、骨や筋肉、すじの問題が考えられます。生活に不自由がなければ、からだの柔軟性がなくなっていることが原因の可能性があります。このときは、柔軟性が出てくると症状も改善するので、治療としてはストレッチなどを継続して行う方法があります。

背中の中でも背骨のあたりが部分的に痛い場合は、自然に圧迫骨折などのけがをしている可能性があります。このときは、状態に合わせて固定などの保存療法が行われます。

寝たままでも背中が重苦しく痛い等のときには、胃腸や肝臓、膵臓、胆のうなどの内臓の病気が原因となっている場合があります。このときは、それぞれの病気の治療が行われます。

ご相談者は、血圧の治療で主治医がおられると思われるので、現状について「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」などを伝えて相談されるとよいでしょう。診察の結果で、専門科での治療が必要な場合は紹介していただけると思われます。