肺嚢胞で経過観察に。喫煙習慣もあり不安
人間ドックの胸部CTで、肺嚢胞が見つかり、経過観察で1年後に検査という所見でした。喫煙の習慣があり、肺がんのリスクもあるので気になっています。早めに受診をしたほうがよいでしょうか?
男性/60代
2024/10/09
肺嚢胞(はいのうほう)とは、肺表面の一部に袋状の空胞が生じ、その中に空気がたまっているもので、一般的によく見つかる所見です。
多くは無症状ですが、嚢胞の空気の袋が破れて肺の中の空気が胸腔内にもれ、自然気胸と呼ばれる病態になると、呼吸の苦しさや胸の痛みなどの自覚症状が現れます。
小さなものは治療の必要はありませんが、まれに大きくなったり、嚢胞の中で化膿したりすると、治療を検討することもあります。
また、ご相談者が心配されているように、嚢胞壁からの肺がんリスクが一般的に高いとされているため、大きさなどの変化を診るためにも、年1回の経過観察がすすめられています。
ご相談者の場合は、再検査等の指摘がないようですから、現時点では呼吸器科受診の緊急度は低く、1年後の検査でよいと思われます。
しかし、経過をみるなかで、胸部の違和感や痛み、持続的なせき、呼吸しにくいなどの症状が現れたら、人間ドックの結果を持参のうえ、早めに呼吸器科専門医のいる医療機関へ受診されるとよいでしょう。
なお、喫煙は肺の機能を低下させて肺組織を壊し、嚢胞を増やします。本数に関係なく気胸を起こしやすくなる原因となります。
からだの酸欠状態や呼吸機能の改善を図ることはもちろん、全身の健康維持のためにも禁煙に努めましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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