けいれん

最終編集日:2024/1/19

概要

けいれんとは、急激かつ自分の意志とは関係なく起こる不随意性の筋肉収縮のことで、数秒から数分間つづきます。

緊急を要するのは意識がない全身のけいれんで、真性てんかん以外は救急搬送が必要です。意識がある場合はあわてる必要はありませんが、破傷風が懸念される場合は救急搬送が必要です。

周囲の人はけいれんの症状を確認して、まずは安全を確保します。周囲に危険物があれば取り除き、自分の舌をかんだり、けがややけどをさせないように注意します。一般にはすぐに動かさず安静にさせます。通常、けいれんは数分以内でおさまるので、止まったら、脈や呼吸状態を確認します。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・けいれんが5分以上つづいている

・意識がない

・頭痛や吐き気の後にけいれんが起こった

・高熱が出て呼吸困難を起こしている

・破傷風の懸念がある

医療機関を受診

・けいれんしているが意識がある(初めてのけいれんの場合は、なるべく早期に受診)

・38℃以上の熱があるが、意識ははっきりしている

・てんかんの診断を受けている

・けいれん後、元気や食欲があまりない

様子をみる

・熱が安定し、数分以内にけいれんがおさまった

・緊張など心的ストレスで起こった

・翌日には元気、食欲がある

セルフケア

局所のけいれん、たとえば眼や口の周り、まぶた、ふくらはぎなどの場合には、様子をみて、何度も繰り返した場合に医療機関を受診しましょう。

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監修

寺下医学事務所

寺下謙三