くり返す失神の原因は？

意識障害（気を失う・失神）は、脳に送られる血液量が短い間少なくなるために、発作的に起こります。その原因はさまざまです。

心臓の病気（不整脈、急性冠症候群など）や肺の病気（肺塞栓症など）、また消化管出血でも脳への血流が不足して失神を起こすことがあります。てんかんや脳血管障害、パーキンソン症候群も失神の原因になります。一過性の脳虚血状態でも失神が起こりますが、予後の良好なものが多いです。

脱水や熱中症などで体内の電解質のバランスが崩れても失神を起こします。

薬を服用した後や食べ物を食べた後に起きる意識障害は、特定の薬や食物などのアレルゲンに対しての強い反応で起こるもので（アナフィラキシーショック）、皮膚の発赤、喉頭の浮腫や喘鳴、頻脈や血圧低下などの症状も現れます。緊急の受診が必要な症状です。

ご相談者は、失神に、しびれやけいれんを伴うことがあるということですが、けいれんがある場合は、てんかんなどの脳や神経系の病気を疑い、頭部CTや脳波の検査が検討されます。

このように失神はいろいろな原因が考えられます。いま受診しているクリニックで再度、相談されることをおすすめします。不安に思っていることも話してみましょう。詳しい検査が必要と判断されれば、総合病院や大学病院を紹介してくれるはずです。