Question

熱性けいれん後に発疹。これは突発性発疹?

生後10カ月の息子が熱を出した際に、けいれんを起こして入院。検査の結果、熱性けいれんと診断されました。その後に発疹があり、翌日には消えていたのですが、これは突発性発疹による熱性けいれんだったのでしょうか? 熱性けいれんは突発性発疹の原因ウイルスが引き起こしたものですか?

女性/20代

2024/07/29

Answer

一般的に、突発性発疹では38~39℃の高熱が3~4日続き、解熱とともに、おなかや背中から発疹が現れます。発疹は1~3日程度続き、あとを残さずに消えます。発熱中は食欲があり、元気なことが多いのですが、下痢や嘔吐、熱性けいれんを伴う場合があります。

突発性発疹の原因となるウイルスは特定されていますが、有効な抗ウイルス薬がないため、主に症状の緩和に対する対症療法が行われます。熱が落ち着いたあとに発疹が出て、初めて突発性発疹とわかることが多く、その前に診断することは難しいのが現状です。


けいれんに関して、乳幼児は大人の10倍以上の頻度でけいれんを起こしやすいといわれています。乳幼児期の脳の細胞は未発達であり、“わずかな刺激”でも細胞が興奮してしまい、けいれん性の電気を発してしまいます。それらを抑制する働きも未発達のため、脳の興奮がそのままけいれんとなってしまうと考えられています。熱性けいれんの発症には、熱の原因となるウイルスの種類は関係ありません。熱そのものが刺激となり、けいれんを起こしているといえます。


熱性けいれんの診断には、発熱に伴うけいれん(熱性けいれん)なのか、それ以外の神経系の原因なのかを判別する必要があります。ご相談者のお子さんの場合、検査によって神経系には問題なく、熱性けいれんとの診断がついたのだと思われます。


突発性発疹の一般的な特徴と、ご相談者のお子さんの経過は、とても似ていますが、相談内容だけで疾患の判断をすることはできないため、その後のお子さんの全身状態と、詳細を主治医へ説明し、相談なさってみてはいかがでしょうか。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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けいれん
発疹
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