胃ポリープ
いぽりーぷ

最終編集日:2022/3/26

概要

胃の粘膜上皮がイボのように盛り上がってできたものが胃ポリープです。多くは無症状で、健診の際に偶然見つかります。

胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、胃腺腫などのタイプがあります。胃底腺ポリープはがん化する可能性がほとんどないため、そのまま放置しても問題ありません。

ヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)に感染した胃にできる過形成性ポリープと胃腺腫は、注意深く経過観察をする必要があります。


原因

ポリープの種類によって原因は異なります。ピロリ菌に感染した胃で認められる萎縮性胃炎を背景としているものや、胃がん、慢性胃炎などで胃の粘膜に炎症が起き、その粘膜を回復させようとしてできるポリープもあります。

症状

一般的に、胃ポリープ特有の症状はなく無症状であるため、健診時の上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)やX線造影検査(胃バリウム検査)で偶然見つかる場合が多いです。まれに胃の不快感や痛み、食欲不振、吐き気などが現れることもあります。そのほか、ポリープから出血することもあり、それが原因で貧血や下血の症状が出ることがあります。

検査・診断

胃ポリープの多くは、健診時の上部消化管内視鏡検査やX線造影検査で偶然発見されます。上部消化管内視鏡検査では、口や鼻から内視鏡を挿入して胃のなかを直接観察します。

ポリープは、特徴的な所見からその種類を判別することができます。必要に応じて、胃粘膜の組織を一部採取して調べる生検も行います。これによってより正確な診断をくだすことができます。

ピロリ菌感染があり、ポリープが見つかった場合には、定期的な検査を受けるようにしてください。


治療

無症状で良性であることが多いため、ほとんどの場合で治療の必要はありません。

●過形成性ポリープ

ピロリ菌に感染した胃にできることが多く、ピロリ菌の除菌治療によって縮小したり消失したりすることがあります。大きさは10mm以下のものが多いですが、20mm以上になるとがん化する可能性が高くなるため切除します。胃粘膜から出血が見られる場合があります。

胃のポリープではもっとも多くみられるタイプです。

●胃底腺ポリープ

がん化する可能性のないポリープであるため、一般的に治療の必要はありません。

大きさは5mm程度で、一度にたくさんのポリープが見つかるケースも少なくありません。

●胃腺腫

白色調で扁平な隆起のポリープで、高齢者に多くみられます。腫瘍性のポリープで、がん化する可能性が高いとされており、20mm以上のものや赤みの強いもの、陥凹型のものは、がんを含んでいる可能性があるため切除します。


セルフケア

予防

ポリープの発生を完全に防ぐことはできませんが、日常で胃を守る対策はあります。

・アルコールや香辛料を多量に使用した料理など、刺激の強い食品は胃粘膜を傷つけることを知っておきましょう。

・暴飲暴食はやめましょう。

・精神的・身体的ストレスが原因でポリープができることもあるため、ストレスをため込まないように上手に気分転換することが大切です。

・寝不足を避け、規則正しい生活を心がけましょう。

・20m以上の大きいポリープは、がん化する可能性が高いといわれます。健診などで発見された場合は、定期的に上部消化管内視鏡検査を受けるようにしましょう。


監修

鳥居内科クリニック 院長

鳥居明

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