急性胃炎
きゅうせいいえん

最終編集日:2022/3/26

概要

胃の粘膜が炎症を起こす胃炎のうち、急激に発症するものをいいます。日常的に起こりやすい病気で、原因は食べすぎや飲みすぎ、精神的なストレス、牛乳や卵など特定の食品に対するアレルギー、かぜ薬や鎮痛剤、抗生物質などの薬剤によるものなどさまざまです。多くの場合、原因を取り除いて安静にすることで数日以内に治癒しますが、重症の場合は吐血や下血などが現れることもあります。

原因

胃炎をひき起こす原因には、暴飲暴食、刺激物の摂取、精神的ストレスなど外因性によるものと、感染症やアレルギーなど内因性のものがあります。

●おもな外因性の原因

・アルコール、コーヒー、緑茶、香辛料、冷たいものや熱いものなど、刺激物の過量摂取

・かぜ薬や鎮痛剤、抗生物質などの薬剤

・精神的・身体的ストレス

・さばやイカ、サーモンなどに寄生するアニサキスによるもの

●おもな内因性の原因

・かぜやインフルエンザなど消化器の病気以外の感染症

・牛乳や卵、青魚など特定の食品に対するアレルギー反応


症状

急性胃炎では、胃のむかつきや不快感、みぞおち辺りの痛み、吐き気、嘔吐、食欲不振などの症状が急激に現れます。胃の粘膜に起きた炎症が重い場合には、吐血や下血がみられることもあります。軽ければ症状は1~2日で治まりますが、炎症が強い場合には嘔吐などの症状が長期間つづくこともあります。

検査・診断

問診で症状などをくわしく聞きとります。急性胃炎が疑われる場合には、症状として上腹部痛が現れる急性膵炎や胆石症などのほかの病気と鑑別するために、触診で痛みが生じている場所を確認していきます。

血液検査や超音波検査などを必要に応じて行い、炎症の度合いなどを調べます。

上部消化管内視鏡(胃カメラ)を用いて胃粘膜の状態を詳しくチェックします。腫れやただれ、出血しているかどうかなどを観察します。また、慢性胃炎の原因となるピロリ菌が存在しているかどうかについての検査を行うこともあります。


治療

急性胃炎をひき起こした原因が明らかな場合にはその原因を取り除き、安静にします。1~2回程度、食事を抜いて様子をみたり、消化のいい食事に切り替えて安静に過ごしたりすることで、多くの場合で症状は治まります。

治まらない場合や症状が重い場合には、点滴や胃酸を中和する制酸薬、胃粘膜を保護する薬などを使った治療が行われます。

検査でピロリ菌が見つかった場合には除菌療法を、アニサキスによる急性胃炎の場合には内視鏡でアニサキスを除去する治療を行います。


セルフケア

予防

急性胃炎を起こさないためには、胃の粘膜を荒らさないように日頃から気をつけることが大切です。原因のひとつに暴飲暴食があります。過度な飲酒、唐辛子など刺激の強い香辛料のとりすぎに注意しましょう。コーヒーや緑茶なども同様です。

精神的、身体的ストレスが原因となっているケースも少なくありません。適度な運動と十分な睡眠を心がけ、生活リズムを整えてください。過労が原因となる場合もあるので、休養をとることも必要です。服用している薬が原因の場合もあるのでよく確認しましょう。

気になる症状などがある場合には、医療機関を受診し医師に相談しましょう。


監修

鳥居内科クリニック 院長

鳥居明

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