Question

腫瘍マーカーのAFP値の再検査を受けたい

健康診断の結果に、腫瘍マーカーのAFP値の再検査をするよう書かれていました。再検査を受ける際、どういった病院に行ったらよいでしょうか? 胃ポリープの指摘もあったので、胃カメラなどの内視鏡検査ができる診療所に行くつもりです。

女性/30代

2023/02/07

Answer

健康診断の結果をしっかり受け止め、次の対処行動を起こすための相談をお寄せいただき、ご自身の健康管理への関心の高さが伺えます。今回の所見が示す意味をお伝えしながら、受診先の診療科(病院の種類)や、今後必要な検査等についてご説明します。


腫瘍マーカーとは、腫瘍(がん等)がつくり出す特異な物質のことで、からだのどこかに腫瘍ができると、これらの物質が血液や尿に増えることがあります。それを検出するのが腫瘍マーカー検査で、がんの診断や治療効果の判定のほか、各種検査の補助診断として用いられるのが一般的です。また、腫瘍マーカーの項目はAFP以外にも複数あります。この数値は良性の炎症性の病変でも高くなることがあり、初期のがんが存在しても異常値を示さないこともあります。あくまでも、補助診断として用いられるため、異常値が出た場合は、ほかの検査項目とあわせて検討・判断することが必要となります。


AFPの数値が基準値を超える場合、肝臓を含む消化器系の疾患など、さまざまな要因が考えられ、受診後は、血液検査での肝機能値やウイルスチェック、ほかの腫瘍マーカーの検査を行うのが一般的です。その結果により、消化管内視鏡検査(胃・大腸カメラ)や腹部超音波(腹部エコー)検査の必要性を検討します。


受診先としては、上記のような検査が受けられる医療機関(消化器専門クリニックや総合病院の消化器内科)がすすめられます。ご相談者は、胃カメラなどの内視鏡検査を行っている診療所へ行くご予定とのことなので、まずは診療所の医師へ腫瘍マーカーの結果もあわせてご相談されるとよいでしょう。診療所でできない検査や、さらに詳しい検査が必要な場合は、診察した医師が適切な総合病院や専門病院を紹介してくださると思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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