市販薬を飲んでも改善しない胃の痛みの原因は?

男性/20代
2025/06/20

2、3日前から胃のあたりが痛みます。市販の胃薬を飲むと少し楽になりますが、また痛みがぶりかえします。原因は何でしょうか。受診したほうがよいのでしょうか。

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

一般的に胃痛の症状から考えられる病気には、胃粘膜に急激な炎症が起こる「急性胃炎」や、胃から分泌される消化液(胃液)が自分の胃や腸を消化してしまう「消化性潰瘍(胃潰瘍十二指腸潰瘍)」などがあります。


急性胃炎では、みぞおち(上腹部、胃のあたり)の不快感や痛み、むかつき、嘔吐、時には吐血や食欲低下がみられます。多くの場合、安静にして食事に気をつけていれば2~3日で治まります。日常的に起こりやすい病気で、原因は食べすぎや飲みすぎ、精神的なストレス、牛乳や卵など特定の食品に対するアレルギー、かぜ薬や鎮痛剤、抗菌薬などの薬剤によるものなどさまざまです。


胃・十二指腸潰瘍では、みぞおちの痛みが現れます。胃潰瘍では食後すぐに、十二指腸潰瘍では夜間の空腹時に、症状が持続的に起こります。胃酸が多いことから、胸やけ、げっぷ、むかつきなどもみられることがありますが、まったく症状のない場合もあります。ピロリ菌の感染、薬剤性(鎮痛薬の服用など)、ストレスなどが原因になります。


胃の不調を感じたときの対処法としては、消化のよい食事をとりながら調子を整えることが大切です。脂肪分の多い高カロリー食、辛いものや熱すぎるもの、アルコール、カフェイン、炭酸飲料など、胃粘膜を刺激する食品は胃に負担をかけるので控えましょう。また、生活習慣の乱れを見直すことにより症状が改善する場合もあります。休養や睡眠を十分にとるよう心がけましょう。


生活面で気をつけながら経過を見ても、症状がたびたび繰り返される、痛みの悪化がみられる、吐き気などほかの症状を伴う場合には受診が必要です。かかりつけ医や消化器科、胃腸科を受診して、相談されることをおすすめします。


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