アナフィラキシーショック

あなふぃらきしーしょっく

最終編集日:2022/3/17

概要

アナフィラキシーショックとは、食べ物や薬、動物などに対する急激でかつ強いアレルギー反応のことをいいます。じんましん、腹痛、嘔吐、息苦しさなどのアレルギー反応が複数同時に現れた状態をアナフィラキシーといい、さらに血圧低下と気管支の収縮が同時に起こり、呼びかけに反応しないなど意識レベルの低下を伴う状態がアナフィラキシーショックです。早急に対処しないと生命にかかわることもあります。

原因

おもな原因には、食べ物、薬、ラテックス(天然ゴム)、昆虫などがあります。また、“アレルギーを起こす食べ物を食べた後の運動”が原因になることもあります。

●食べ物

鶏卵、牛乳・乳製品、小麦、そば、ピーナッツ、エビ・カニなどの甲殻類、果物など

●薬

抗菌薬(ペニシリンなど)、解熱鎮痛剤(アスピリンなど)、検査に使われる造影剤や局所麻酔薬、輸血、ワクチンなど

●ラテックス(天然ゴム)

医療用手袋やカテーテル、風船、避妊具、ゴム靴、ゴム草履など

ラテックスアレルギーがあると、バナナ、アボカド、キウイなどの果物が原因の「ラテックス・フルーツ症候群」にも注意が必要

●昆虫

ハチ、アリ、ダニ、ヘビ、クラゲなどに刺されたりかまれたりしたとき


症状

皮膚症状として発疹、じんましん、消化器症状では腹痛、嘔吐、呼吸器症状では息苦しさなどのアレルギー反応が現れ、血圧低下と気管支の収縮による意識レベルの低下が数分から数時間以内に起こります。

検査・診断

アレルギーの有無は検査で調べることができます。

●食べ物

・血液検査

・皮膚検査(プリックテスト)

・食物除去試験

・食物経口負荷試験

●ハチ毒

・皮膚検査(スクラッチテスト、皮内テスト)

・血液検査

アナフィラキシーショックの診断は、複数のアレルギー反応に加えて、血圧低下と気管支の収縮による意識レベルの低下で判断されます。


治療

アナフィラキシーショックは症状の進行が非常に速いので、早急にアドレナリンを投与する必要があります。できるだけ早く医療機関へ行きましょう。

アナフィラキシーのリスクが高い人は、医師の判断でアナフィラキシー補助治療剤(アドレナリン自己注射薬)を携帯することができます。

症状が軽い場合は、皮膚の粘膜症状を抑える抗ヒスタミン薬、呼吸器症状を改善させる気管支拡張薬が使われます。


セルフケア

予防

自分がアレルギー体質なのかどうか、何に対してアレルギーが起こるのかを事前に検査し、知っておくことがセルフケアの基本となります。そのうえで、アレルギーの原因物質(アレルゲン)は、「食べない、触らない、近づかない」を意識します。しかし、気をつけていても思わぬときにアナフィラキシーショックを起こすことがあります。アレルギー反応やアナフィラキシーショックが心配な場合は、医師に相談のうえ、アナフィラキシー補助治療剤(アドレナリン自己注射薬)を携帯しましょう。

アナフィラキシーが疑われる場合にはすぐに原因を取り除き、アナフィラキシー補助治療剤を注射して、救急車を呼びましょう。症状が治まったと感じても、必ず医療機関で適切な治療を受けるようにしてください。


監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。

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