発疹
最終編集日:2024/1/19
概要
発疹とは皮膚に現れる変化のことです。赤みをもった斑点や小さな隆起のようなものを想像する人が多いですが、発疹には種類もいろいろあり、その原因もさまざまです。
皮疹には赤い斑点の「紅斑」、皮膚の一部が小さく盛り上がる「丘疹」、蚊に刺されたように赤くふくらむ「膨疹」、できものといわれる「結節」・「腫瘤」、液状の内容物が入っている「水疱」・「膿疱」、皮膚の内出血でできる「紫斑(青あざ)」、メラニン色素の減少による「白斑」、メラニンの増加による「色素沈着」など、いろいろなタイプがあります。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・発疹が出て、からだにほかの症状(のどが腫れる、息が苦しくなる、腹痛、下痢、嘔吐、気を失うなど)が出るときは、生命にかかわるアナフィラキシーショックの可能性があります
・薬を飲んだら発疹が出て、さらに高熱、首やわきの下や鼠径部のリンパ節が腫れる、からだの皮がむける、目が充血する、口唇や口のなかや陰部がただれて痛くなる場合は重症薬疹の可能性があります。
・発疹が出て高熱も出た場合
医療機関を受診
・発疹がなかなか治らない
・発疹が痛い
・皮がむけて、体液や膿が出てくる
・範囲が広がって悪化している
・皮膚症状以外の症状が現れた
・薬を飲んだら発疹が出た
様子をみる
・2〜3日で発疹が小さくなった
・赤みが消え、痛さやかゆさもない
セルフケア
発疹症状が長引いて悪化したり、変化したりする場合、皮膚以外にも症状が出た場合は医療機関への受診が必要です。
考えられる病気
監修
関東中央病院 皮膚科部長
鑑慎司