目の痛み
最終編集日:2024/1/19
概要
目が痛いという症状には、「異物感があって痛い」「目の奥が痛い」「眼球の表面が痛い」「目の痛みとともに頭のなかも痛い」などいくつかの種類があります。また痛みも、鋭い痛み、鈍い痛み、染みる痛み、ズキンズキンとした痛みなどに分けられます。
●異物が入って痛い
目に異物が入って痛い場合は、こすらずにしばらく安静にします。多くは涙によって異物が流され痛みが消えていきます。
ただ、酸やアルカリの液体や薬剤が入って痛みがある場合は、すぐに水道水などきれいな水で洗い流して眼科の診察を受けましょう。
ガーデニングやDIYなどで金属片や木材片が目に入ったときもすぐに眼科の診察が必要です。
●目の奥が痛い
目の奥が痛く、頭痛や吐き気を伴っている場合は急性緑内障発作が懸念されます。とくに耐えられない頭痛がつづいている場合は救急車を呼ぶことも検討してください。
●眼球の表面が痛い
黒目の表面に、コンタクトレンズや逆さまつげなどにより傷がついたために起こる痛みは目を閉じてしばらく安静にしていると治ります。
ものもらいなど細菌感染による痛みは、目をタオルなどで冷やすとやわらぎます。しばらくしても症状が治まらない場合は眼科の受診が必要です。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・目の奥が痛んで、頭痛や吐き気がする
・目のなかに金属片が入ってとれず、痛みが激しくなってきた
・目に薬剤が入って洗っても痛みが消えない
医療機関を受診
・痛みとともに視力の低下を感じる
・ものもらいがなかなか治らない
・コンタクトレンズを長時間使用して痛みが出た
様子をみる
・目を酷使して痛みが出た
・まつ毛眼瞼炎やゴミが入って痛みが出たが洗ったら治った
セルフケア
目の痛みがあっても視力低下や視界狭窄がなければあわてる必要はありません。安静にして目を休ませてください。
考えられる病気
監修
井上眼科病院 院長
井上賢治