Question

目が痛くて腫れるという症状がよくあります。ヘルペスですか?

右目が痛くて腫れたり、あまり開かずに眼科に行くと、炎症が起きていると言われ、薬をもらいます。2週間ほどで治ります。ヘルペスによくかかるのですが、これもヘルペスの一種なのでしょうか?

女性/40代

2022/01/28

Answer

右目に痛みや腫れ、まぶたが開きにくい症状があって、眼科を受診し「炎症がおきている」と言われ、薬で治療をなさったのですね。

2週間ほどで症状は改善されたものの、原因はなんなのか、ヘルペスの症状ではないのかを知りたくてご相談をいただいた、と承りました。


お書きいただいた症状からでは、原因を特定してお伝えするのはむずかしいのですが、一般に目やまぶたに痛みと腫れ(まぶたが開きにくいのもおそらく炎症で腫れているため)などの炎症が起きる原因は、外傷、アレルギー性、細菌またはウイルスによる感染症、まれに全身性疾患があるための症状の1つとして目の炎症が起きているなどの可能性が考えられます。


外傷の場合には、症状が起きたきっかけやエピソードが明らかにあり、アレルギー性の場合にはかゆみを伴うことも多く、状況からは全身性疾患による可能性は考えにくいので、ご相談者の場合、これらは該当しないように思われます。


細菌またはウイルスによる感染症は、日常的によく見られる病気です。

原因となる細菌またはウイルスによって、あるいは程度によって、痛みや腫れの症状のほか、充血や目やに、視力の低下などの症状が表れることがあります。

感染症の場合の治療は、おもに抗ウイルス剤や抗菌剤、炎症を抑えるステロイド剤の外用薬や内服薬で行われます。


ご相談者はヘルペスによくかかられるとのことで、目の症状の原因がヘルペスではないかとご心配なのですね。

ヘルペスウイルスにはいくつかの種類があります。

口唇や性器に症状を起こすことが多い単純ヘルペスウイルス(I型とII型があります)と、水痘や帯状疱疹を起こす水痘・帯状疱疹ウイルスが代表的なものとして挙げられますが、どちらのウイルスも目に感染して、痛みや充血などの症状を結膜(白目やまぶたの裏の粘膜の部分)や角膜(黒目の部分)に起こします。また、水痘・帯状疱疹ウイルスの場合には目の周辺の皮膚に水疱ができることもあります。治療は、ヘルペスに効果のある抗ウイルス薬の眼軟膏や、重症例には内服や点滴が行われます。


ヘルペスウイルスによる感染症は、いったん治っても体調が悪いときなどにくり返し症状を起こす特徴があり、再発をくり返すと視力障害が残ることがある病気のため、注意が必要です。


この病気の予防のためには、日頃から疲れやストレスをためない、良質な睡眠やバランスのよい食事をとることを心がける、風邪をひくなど体調不良のときには早めに受診をして休養をとるなど適切に対処することが大切です。また、目の症状が表れたときには、できるだけ早く眼科を受診して、きちんと治療を受けるようにしてください。


次回受診の際には、ご相談者の目の症状の原因がヘルペスによるものなのか、ほかの原因なのかについて、主治医に詳しく確認していただくようおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

眼科
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。