Question

目の奥の痛みや見えにくさ。脳の病気?

1年ほど前から右目の奥の痛みをたびたび感じ、最近では近くが見えにくかったり、夜間はにじんで見えたりします。片目のみでは、ぼやけて見えます。視力の左右差や斜視などがあると、目の奥の痛みの原因になるでしょうか? 眼科医からは、疲れ目と思われるため老眼鏡の使用をすすめられていますが、この痛みが脳の病気などから生じていないかと心配です。

男性/40代

2023/07/22

Answer

目の痛みの原因はさまざまですが、目の奥の痛みで多いのは疲れ目、いわゆる眼精疲労です。一般的に視力の左右差や斜視があると、目が疲れやすい要因にはなるでしょう。また、老視が始まっているのに眼鏡を使わずにいるために、目の疲れを感じて痛みが現れることも考えられます。


個人差はありますが、40歳頃になると老視が始まり、近くの字がぼやけたり、また距離の違うものに焦点を合わせるのに時間がかかるようになってくることがあります。読書の際は少し離さないと焦点が合いにくい、薄暗いと文字が読みづらいなどの症状が出ます。

近年は、パソコンやスマートフォンなどの画面を凝視する時間が長くなることによる眼精疲労が非常に増えています。さらにドライアイや緑内障ほかの疾患、環境や姿勢の影響、心理的なストレスや負担感、睡眠や栄養状態などが目の症状に影響することもあります。


ご相談者は眼科を受診されており、目の病気については診察や検査で確認できていると思われます。また、脳疾患によって、視力低下や視力の左右差、ものが二重に見えるなどの症状が出ることもあり得ますが、この場合は頭痛や吐き気、嘔吐、意識の低下、手足が動かしづらいなど脳特有の神経症状を伴い、時間経過とともに症状が強くなるのが特徴です。片頭痛の随伴症状として目の奥の痛みや首のこりを感じる方も少なくありません。


上記のような症状がなければ、ひとまず眼科医の指示通り、眼鏡で老視の矯正をされ、様子をみてはいかがでしょうか。眼科で眼鏡の処方せんを書いてもらうとよいでしょう。あわせて生活面での留意点を以下に挙げておきます。


●パソコンやスマホ、読書など目を集中的に使う作業には1時間に5~10分の休憩をとり、部屋の明るさや姿勢にも配慮する

●時折、遠くを見て目の筋肉を適度に動かし、リラックスさせる

●睡眠時間を確保する

●食事はビタミンC(野菜やかんきつ類など)、ビタミンB1、B2(大豆製品、肉・魚類など)、ビタミンA(緑黄色野菜、卵、牛乳、レバーなど)、アントシアニン(ブルーベリーなど)を適度にとる

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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