ものもらいの腫れが引いた際の注意点は?
ものもらいができてしまい、冷やしたり温めてみたり、市販の目薬も使ってやっと腫れが少しずつ引いてきました。腫れが引いてから注意することや、今後の予防策を教えてください。
女性/20代
2022/06/17
ものもらいは、地域により「めばちこ」「めいぼ」など、さまざまな呼び名をもつこの症状の正式な名称は「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」といい、まぶたの縁にある脂腺などに細菌が感染して起こる化膿性の炎症です。最初にまぶたの縁が赤く腫れ、かゆみや痛みが現れます。症状は次第に強くなって、耳の近くのリンパ節や顔の半分が腫れ、頭痛が起こることもあり、症状が進むと表面に膿をもった点「膿点(のうてん)」が現れ、ここから膿が出るようになります。通常、膿が出てしまえば症状は回復に向かいます。
麦粒腫の治療は、炎症の原因となった細菌に効く抗菌剤を、症状の程度により内服薬あるいは目薬(点眼薬)や眼軟膏で使用します。
化膿が進んだ場合には、膿点を切開して、膿を出すこともあります。
相談者の症状が「腫れが少しずつ引いている」ようなら、おそらく炎症によってたまった膿が出始めている、もしくは吸収し始めていることが考えられます。この時点では、早く治そうと膿を無理に押し出したり、強くこすったりしないことが注意点です。そうすると炎症が広がり長びくことになるので気をつけましょう。
今回は、市販の目薬とセルフケアで症状が軽快したようですが、原因となる細菌が少しでも残っていると、再発をくり返しやすいので、麦粒腫ができた場合には、早めに眼科を受診し、適切な治療を受けられることをおすすめします。
麦粒腫が治ってもたびたび発症をくり返すという人は、細菌を目にもち込みやすい環境にあるのかもしれません。予防のためには、手指を清潔に保つことはもちろん、顔は清潔なタオルで拭く、手で目を触らない、髪の毛が目に触れないようにするなど、生活習慣を見直してみましょう。コンタクトレンズを装用している人は、レンズを装用する前や外す前に、十分に手を洗うこと、2週間交換レンズを使う場合はきちんとレンズケアを行いましょう。抵抗力が弱っていると感染を起こしやすくなるので、体調管理にも気をつけたいですね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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