<p><h1>概要</h1><p>こむら返りを起こしたときは、ふくらはぎを伸ばして改善を促します。</p><h1>受診の目安</h1><p><h3>医療機関を受診</h3><p>数日たっても次のような症状がある場合は受診を検討します。<br>・10分以上、けいれんが治まらない<br>・頻繁にこむら返りをくり返す<br>・安静時にこむら返りを起こすことがつづいている</p><br><h3>様子をみる</h3><p>・2〜3分でけいれんが治まり、痛みが引いた<br>・患部を温めたら楽になった</p></p><br><h1>セルフケア</h1><p>土踏まずやふくらはぎ、太ももなどの筋肉がけいれんを起こすこむら返りは、過剰な運動や歩行で足が疲れているときや、長時間の水泳などでからだが冷えているときに起こりやすい症状です。<br>こむら返りを起こしたときには、ひざを伸ばした状態で座り、けいれんしている足のつま先を手で持って引き寄せます。こうしてふくらはぎを伸ばす形で足首を曲げ、痛みが治るのを待ちます。水泳時にこむら返りを起こした場合はまず水面に仰向けに浮き、足の親指をつかんで、すねの方向へ引き寄せ、ふくらはぎを伸ばしましょう。<br>痛みが強くてもあわてずに対処することが大切です。ほとんどの場合は2〜3分でけいれんが治まり、痛みも消えていきます。<br>痛みが治まったら足をお湯につけて温めたり、土踏まずやふくらはぎをマッサージしたりして血行を促しましょう。</p></p>

こむら返りをした

<p><h1>概要</h1><p>熱中症を疑う症状が出たときには、涼しい場所へ移動して塩分を含む飲料水を摂取します。</p><h1>受診の目安</h1><p><h3>救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診</h3><p>・意識がない<br>・意識がもうろうとして呼びかけに反応しない<br>・けいれんを起こしている<br>・体温が異常に高い</p><br><h3>医療機関を受診</h3><p>・汗のかき方がおかしい、汗が出ない<br>・からだがだるい、力が入らない<br>・めまいや立ちくらみの症状がつづく<br>・吐き気や嘔吐、頭痛などの症状がある<br>・手足のしびれ、こむら返りなどの症状がある</p><br><h3>様子をみる</h3><p>・涼しい場所で休息したら、症状が治まった<br>・症状が軽く、正常な体温である</p></p><br><h1>セルフケア</h1><p>高温多湿の環境にからだの調節機能が追いつかなくなることで起こる熱中症は、炎天下の屋外だけでなく屋内でも発症します。熱中症を疑う症状が現れたときには、まず涼しい場所へ移動し、着衣をゆるめてからだを冷やしましょう。<br>自力で飲水できる場合には、経口補水液やスポーツドリンクなどの塩分を含む飲料水を補給します。軽症の場合には、その後安静にして休息すれば徐々に回復します。<br>意識がもうろうとして呼びかけに反応しない、けいれん、嘔吐、高熱などの症状が出ている場合には、救急車を呼ぶとともに涼しい場所へ移動させ、ぬらしたタオルや氷のうなどで、わきの下や太ももの付け根などを集中的に冷やします。意識がはっきりしない場合には、無理に飲料水を飲ませる必要はありません。<br>救急車が到着したら、発症時の症状を救急隊員に伝えましょう。</p></p>

暑さで倒れた(熱中症）

<p><h1>概要</h1><p>湯あたりを起こしたときには、涼しい場所へ移動してからだを冷やします。</p><h1>受診の目安</h1><p><h3>救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診</h3><p>・意識がない<br>・意識がもうろうとして呼びかけに反応しない<br>・けいれんを起こしている<br>・体温が異常に高い<br>・血圧が異常に高い、または低い<br>・不整脈を起こしている</p><br><h3>医療機関を受診</h3><p>数日たっても次のような症状がある場合は受診を検討します。<br>・からだのだるさ、めまい、頭痛などの症状がつづいている<br>・血圧が下がらない</p><br><h3>様子をみる</h3><p>・涼しい場所で休息したら症状が治まった<br>・症状が軽く、正常な体温である</p></p><br><h1>セルフケア</h1><p>温泉に長時間つかったりサウナに入ったりした際に、のぼせて気分が悪くなることがあります。温泉施設などで起こるのぼせやほてり、体調不良を総称して「湯あたり」といいます。<br>湯あたりを起こしたときにはまず浴槽や浴室を出て涼しい場所へ移動し、タオルや浴衣などでからだを保護します。次に頭を低くして横になり、ぬらしたタオルや氷のうなどで頭部や、わきの下、太ももの付け根などを冷やします。<br>湯あたりでは熱中症と同様に体温が急上昇している場合が多く、からだを冷やすことが重要ですが、水風呂などで急激に冷やすのはショック症状を起こす恐れがあるのでやめましょう。<br>また、湯あたりを起こしたときにはからだがぬれているため、気づきにくい症状のひとつに脱水症状があります。経口補水液やスポーツドリンクなどを摂取して水分補給を行いましょう。その後は十分に休息し、症状が治まったとしても温泉などに入ることは控えてください。<br>高齢者は、感覚が鈍くなるため、高温の湯につかってやけどを負うこともあり、さらに注意が必要です。</p></p>

湯あたりした

<p><h1>概要</h1><p>高齢者は若年層にくらべて体内の水分の割合が減っている状態にあるため、脱水を起こしやすくなります。脱水は自覚しにくい一方で、命にかかわる危険をはらんでいます。日頃から水分摂取量の管理を行うことが大切です。</p><h1>原因</h1><p>水分は、人が生きていくうえでなくてはならない重要な成分です。体内の血液やリンパ液などに含まれる水分を「体液」といい、体液が不足している状態を「脱水」といいます。脱水は汗や尿などの形で排出される水分量と、飲食物から摂取する水分量のバランスが崩れることによって起こります。<br>高齢になると体内に水分を蓄えておくための筋肉量が減少するため脱水を起こしやすくなります。また体調不良による下痢や嘔吐、熱中症などから脱水を起こすケースが多くみられます。<br>そのほか、腎機能の低下や降圧剤などの利尿作用からくる多尿、感覚機能の低下によってのどの渇きを感じにくくなることなども、脱水をひき起こす原因になります。</p><h1>症状・影響</h1><p>皮膚がかさつく、口内や唇が乾燥している、皮膚をつまんだとき元に戻るのに時間がかかる、尿量の減少などは軽度の脱水を疑う目安となります。脱水が進行すると、めまいやふらつき、頭痛、吐き気、血圧低下などの症状が現れ、重症になると意識がもうろうとして話しかけても反応しなくなり、けいれんを起こすこともあります。<br>高齢者では感覚機能が低下することで、暑さやのどの渇きなどを感じにくくなっている場合があり、気づいたときには命にかかわる状態に陥っていたということも少なくありません。</p><h1>治療</h1><p>脱水の程度が比較的軽く、口からの水分補給が可能である場合には、経口補水液などの投与を行います。口からの投与ができないほど衰弱している場合には、点滴によって水分や電解質を補給します。</p><h1>セルフケア</h1><p>毎日の水分摂取量を把握してふだんから飲水管理を行いましょう。飲み物は一度に多量をとろうとせず、コップ1杯分程度の量を、3度の食事以外でも1日に複数回摂取します。部屋の温度と湿度にも気を配り、夏季の高温や冬季の乾燥からからだを守ってください。<br>感覚機能の低下から暑さや渇きを感じにくくなっている場合があるため、温度計や湿度計を活用しながらエアコンの使用などを判断することも大切です。</p></p>

脱水

<p>発熱時に起こるけいれん発作を「<a href="https://kateinoigaku.jp/disease/603">熱性けいれん</a>」と呼びます。発熱の原因は、かぜやインフルエンザなどの感染症で、生後6カ月から5歳ごろまでの子どもによくみられるものです。熱性けいれんは、一般的に体温が急激に上昇する熱の上がり際に起こりやすいといわれています。けいれん発作が起こると、意識をなくす、白目をむく、全身が突っ張る(反り返る)、手足をぴくぴく震わせる、顔色が悪くなるといった様子がみられます。</p><p>突然の発作に周囲は慌ててしまうものですが、以下を参考に、落ち着いて対処できるよう備えておきましょう。</p><br/><p>【発作が起きたときの対処】</p><p>●安全な場所でからだの左右どちらかを下にして横向けに寝かせる</p><p>物にぶつかってけがをしないように寝かせます。嘔吐することもあるので、詰まらせないように顔は必ず横に向けます。かつて、舌をかまないようにタオルなどをかませるとされていましたが、おう吐を誘発したり、窒息したりする可能性があるとされ、現在は行わないこととしています。</p><br/><p>●様子を観察する</p><p>呼吸や意識の状態、顔色や手足の動きなどをよく観察します。けいれんが続いた時間、意識が戻るまでの時間などを記録しておくと、後々の受診に役立ちます。</p><br/><p>●5分以上続くなら救急車を呼ぶ</p><p>通常、けいれんは5分以内に自然に治まります。しかし、5分以上続く場合は救急車を呼ぶか、救急外来を受診しましょう。5分以内でも顔色が悪いときには救急車を呼んでもかまいません。</p>

子どもの熱性けいれんが起こったら

<p>秋が深まり、次第にイチョウが色づき始めてきました。イチョウにはオスの木とメスの木があり、メスの木から秋の味覚であるイチョウの実「ギンナン」が収穫できます。果肉を除き、乾燥させることで、私たちが目にする殻つきギンナンの姿になります。</p><br/><p>ギンナンは古くから食べられてきましたが、食べすぎると中毒を起こします。</p><p>中毒を起こす原因は長い間不明でしたが、近年、4’-MPN（メトキシピリドキシン)という物質が原因であることが明らかになりました。これは脳の神経伝達物質の生成に重要な役割を持つビタミンB6に似た構造をしているため、摂取すると体内でビタミンB6の働きを阻害し、数時間のうちにビタミンB6欠乏症になることで中毒になると考えられています。</p><br/><p>一度に大量に食べると、1〜12時間後に嘔吐、下痢、呼吸困難、けいれんなどを起こすことがあります。90時間以内(半数は24時間以内)に回復するといわれていますが、死亡例もあるので、中毒を疑う症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。</p><br/><p>大人は40〜150個、子どもは7〜150個で中毒を起こしたという報告があります（日本中毒センター）。ただし、基礎疾患の有無やビタミンB6の欠乏の程度も関係するため、中毒を起こす可能性のある明確な摂取量は不明です。</p><p>メトキシピリドキシンは熱に強いため、調理しても消失することはありません。大人も中毒を起こしますが、特に子どもに多いといわれています。子どもには積極的に与えないことを推奨します。</p>

食べすぎに注意！ ギンナン中毒

<p>目の周りがひくつく、まぶたがピクピクとけいれんする、このような症状を感じたことはありませんか。このような状態を医学では「眼瞼（がんけん）ミオキミア」と呼びます。</p><p>原因はまだはっきりとわかっていませんが、筋肉の疲れや精神的な緊張により、症状が出やすくなるといわれています。</p><br/><p>このけいれんは女性に多くみられ、顔面の片側に起こることが特徴的です。疲労やストレス、睡眠不足が引き金になって、けいれんを起こすケースがよくみられます。夏バテをひきずっている人や、季節の変わり目に体調を崩している人などは注意が必要です。</p><br/><p>症状は2〜3週間ほどで落ち着くことが多いですが、中には、ほおや口の周りもピクピクとけいれんが広がることもあります。症状自体が悪化することはありませんが、日常生活を送る中で不快に感じることでしょう。</p><p>けいれんを感じたときは、疲れているというからだからのSOSです。</p><br/><p>ゆっくりと過ごせるようにスケジュールを調整する、睡眠をしっかりとって疲れをためない、栄養バランスのよい食事を心がけるようにしましょう。また、患部をホットタオルなどで温めると、緊張が緩まるのでおすすめです。ストレスで力んだからだをリラックスさせるために、入浴やストレッチ、軽い運動なども効果的でしょう。</p><br/><p>症状が長引くときや日常生活に不自由を感じる場合は、服薬などの治療法もあります。ほかの病気が隠れている不安を払拭するためにも、早めに神経内科を受診するとよいでしょう。</p>

まぶたのピクピクけいれん「眼瞼ミオキミア」

<p>筋肉が突然収縮して起こる「こむら返り」。こむらとは、ふくらはぎのことを示しますが、ふくらはぎ以外にも足の指、土踏まず、手の指など、さまざまな筋肉がつることがあります。</p><br/><p>多量の汗をかく夏は、からだの「つり」が起こりやすい季節です。カリウムやナトリウムなどの電解質のバランスが崩れることで、神経伝達に不調が起こり、その誤作動で筋肉が異常なけいれん（収縮）を起こすと考えられています。筋肉の疲れ、栄養不足のほか、エアコンや扇風機の風に当たることで筋肉が冷え、血行が悪くなることでからだのつりを招いてしまいます。</p><br/><p>●からだのつりを防ぐために</p><p>こまめな水分補給を心がけ、脱水状態にならないように気をつけます。暑さで食欲が低下してエネルギー不足になると、からだの疲労がなかなか回復しません。栄養バランスのとれた食事を心がけ、夏バテに負けないからだを作りましょう。日頃から運動やストレッチ、入浴などでからだの血行を促し、就寝時は冷風に直接さらされることがないよう靴下をはくなどで工夫します。</p><br/><p>●もしもつったときは……</p><p>つった箇所をゆっくりと伸ばしたり緩めたりをくり返します。ふくらはぎの場合には、足の指をからだのほうに引き寄せて、アキレス腱をゆっくりと伸ばすと効果的です。土踏まずの場合には、足の裏や土踏まずを優しく押すようにマッサージしましょう。</p><br/><p>からだのつりには、別の病気が隠れていることもあります。もし頻繁に症状が起こる場合は、内科などを受診して相談してください。</p>

検索結果

みんなのお悩みQ&A

まぶたが重く、ピクピク小刻みに動く…受診が必要？

左目の下まぶたがけいれんする原因は？

子どもの熱性けいれんは繰り返しやすい？

熱性けいれん後に発疹。これは突発性発疹？

病名

髄膜炎

脳膿瘍

インフルエンザ脳症

片側顔面けいれん

症状

けいれん

ひきつけ

異物を飲み込んだ

ふるえ、悪寒戦慄

健康・医療の心得

こむら返りをした

暑さで倒れた(熱中症）

湯あたりした

脱水

Newsトピックス

子どもの熱性けいれんが起こったら

食べすぎに注意！ギンナン中毒

まぶたのピクピクけいれん「眼瞼ミオキミア」

水分不足が原因？！夏のこむら返り

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