まぶたのけいれんの原因と改善策は？

一般的に、片方のまぶたがピクピクとけいれんする症状は、医学的には眼瞼ミオキミアと呼ばれます。比較的よくみられる症状で、多くの場合、眼精疲労、睡眠不足、ストレス、カフェインの過剰摂取などが原因と考えられています。はっきりした病気ではなく、一時的な筋肉の過剰な反応によるものです。

症状は通常、数秒から数分間続き、時間をおいて繰り返されますが、多くは自然に軽快します。ただし、けいれんが顔全体に広がる、症状が長引く、まぶしさや目の乾きなどほかの症状を伴う場合は、眼科への受診が必要です。まれに、顔面けいれんなど別の病気が隠れていることがあり、その場合はMRIやCTなどで詳しい検査を行うことがあります。

症状をやわらげるための生活面での工夫についてご紹介します。

●目の疲れが気になるときは、しばらく目を閉じたり、遠くを見たりしましょう。目の筋肉を緩め、緊張状態を緩和します。細かい作業やパソコンでの作業では、時々休憩をとりましょう。

●メガネやコンタクトレンズを使用している場合は、度数が合っているか見直してみましょう。度数が合わないものを使い続けると、目の疲れの原因になることがあります。

●コーヒーやお茶、エナジードリンクなど、カフェインが含まれる飲み物は控えめにしましょう。

●自分なりのストレス解消法を見つけて実践しましょう。趣味や運動などで心身をリフレッシュすることが大切です。

●睡眠を十分にとり、疲れをためないようにしましょう。

●入浴などで全身を温めると血流の改善に有効なため、おすすめです。

●栄養バランスのとれた食事や適度な運動など、規則的な日常生活の習慣を維持することは、体調を整えるうえでとても大切なことです。