まぶたのピクピクけいれん「眼瞼ミオキミア」
最終編集日:2023/9/14
目の周りがひくつく、まぶたがピクピクとけいれんする、このような症状を感じたことはありませんか。このような状態を医学では「眼瞼(がんけん)ミオキミア」と呼びます。
原因はまだはっきりとわかっていませんが、筋肉の疲れや精神的な緊張により、症状が出やすくなるといわれています。
このけいれんは女性に多くみられ、顔面の片側に起こることが特徴的です。疲労やストレス、睡眠不足が引き金になって、けいれんを起こすケースがよくみられます。夏バテをひきずっている人や、季節の変わり目に体調を崩している人などは注意が必要です。
症状は2〜3週間ほどで落ち着くことが多いですが、中には、ほおや口の周りもピクピクとけいれんが広がることもあります。症状自体が悪化することはありませんが、日常生活を送る中で不快に感じることでしょう。
けいれんを感じたときは、疲れているというからだからのSOSです。
ゆっくりと過ごせるようにスケジュールを調整する、睡眠をしっかりとって疲れをためない、栄養バランスのよい食事を心がけるようにしましょう。また、患部をホットタオルなどで温めると、緊張が緩まるのでおすすめです。ストレスで力んだからだをリラックスさせるために、入浴やストレッチ、軽い運動なども効果的でしょう。
症状が長引くときや日常生活に不自由を感じる場合は、服薬などの治療法もあります。ほかの病気が隠れている不安を払拭するためにも、早めに神経内科を受診するとよいでしょう。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム