子どもの熱性けいれんが起こったら

最終編集日:2024/3/14

発熱時に起こるけいれん発作を「熱性けいれん」と呼びます。発熱の原因は、かぜやインフルエンザなどの感染症で、生後6カ月から5歳ごろまでの子どもによくみられるものです。熱性けいれんは、一般的に体温が急激に上昇する熱の上がり際に起こりやすいといわれています。けいれん発作が起こると、意識をなくす、白目をむく、全身が突っ張る(反り返る)、手足をぴくぴく震わせる、顔色が悪くなるといった様子がみられます。

突然の発作に周囲は慌ててしまうものですが、以下を参考に、落ち着いて対処できるよう備えておきましょう。


【発作が起きたときの対処】

●安全な場所でからだの左右どちらかを下にして横向けに寝かせる

物にぶつかってけがをしないように寝かせます。嘔吐することもあるので、詰まらせないように顔は必ず横に向けます。かつて、舌をかまないようにタオルなどをかませるとされていましたが、おう吐を誘発したり、窒息したりする可能性があるとされ、現在は行わないこととしています。


●様子を観察する

呼吸や意識の状態、顔色や手足の動きなどをよく観察します。けいれんが続いた時間、意識が戻るまでの時間などを記録しておくと、後々の受診に役立ちます。


●5分以上続くなら救急車を呼ぶ

通常、けいれんは5分以内に自然に治まります。しかし、5分以上続く場合は救急車を呼ぶか、救急外来を受診しましょう。5分以内でも顔色が悪いときには救急車を呼んでもかまいません。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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