突発性発疹

とっぱつせいほっしん

最終編集日:2022/3/31

概要

2歳未満の乳幼児期に発症する急性のウイルス感染症です。とくに生後6カ月〜1歳くらいまでに感染することが多く、突然の高熱が3~4日間つづき、解熱後に全身に発疹が現れるのが典型的な症状です。

高熱の後に発疹があれば突発性発疹が疑われます。特効薬はないため、必要であれば解熱剤などを使いますが、ほとんどが1週間ほどで自然に治まります。発熱している期間に熱性けいれんや脳炎などの合併症を起こすこともあるので注意が必要です。


原因

原因となるのは、ヒトヘルペスウイルス6型または7型です。“これらのウイルス抗体をもつ、おもに父親や母親の唾液中のウイルス”からの感染が多いと考えられています。通常、生後6カ月頃までは、母親から得た免疫が働きウイルスに感染しにくい状態ですが、半年を過ぎる頃からその効果が消えるため、感染しやすくなります。

突発性発疹は一度感染すると抗体ができるためその後は発症しませんが、まれにヒトヘルペスウイルス6型にも7型にも感染して2回かかることもあります。


症状

感染後、10〜14日程度の潜伏期間を経て、突然、39〜40℃くらいの発熱があります。高熱は3〜4日程度つづき、発熱している間は軽いせきや下痢、嘔吐、まぶたのむくみ、夜泣きなどを伴うことがあります。熱のある間は、脱水にならないように水分補給が重要です。熱が下がるとともに全身に紅色丘疹や紅斑が多発しますが、かゆみはほとんどなく2~4日程度で自然に消えます。注意が必要なのは、熱性けいれんや脳炎などの合併症です。



検査・診断

2歳未満の乳児期で高熱の後に発疹が現れるなどの症状をみて診断を行います。

治療

ウイルスに対する特効薬はないため、自然に治るのを待ちますが、症状に応じて解熱剤などを使い、経過をみていきます。

セルフケア

療養中

高熱が出ているときは脱水状態にならないように、母乳やミルクなどでこまめに水分補給を行いましょう。

予防

突発性発疹はワクチンがないため、現状ではこれといった予防法はありません。

監修

関東中央病院 皮膚科 部長

鑑慎司

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